長期技術研修

長期技術研修を終えて 西岡香織

2015年度技術研修コース募集しています。

技術研修コースは、ある程度の織経験を持つ方が
3ヶ月、6ヶ月、1年の期間にテーマを持って、研究と制作を行うコースです。
受講生は大学で染織を学んだ方や改めて専門的に学びたい方等です。
度合いにより個人差がありますので、ご相談下さい。
>>詳しくはこちら

以下は技術研修コースで学ばれた西岡さんのブログをご紹介します。

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西岡着姿

2012年10月から1年間 長期技術研修コースにて、着物と帯を制作しました。
「初めての織り10日間」のワークショップを受講し初めて織りにふれ、
経験が浅いという不安と期待をもっての入学でした。

デザインから糸や道具の扱い方、染色、作業工程を一から教えていただきました。
1作品目は縞の着物、2作品目は絣の着物。
そして、それぞれに合わせた帯を制作しました。

特にデザインは、苦労しました。
どのようなものを作りたいのか、表現したいのか、
なかなかまとまらず何度もデザイン画を描き、形にしていきました。
さらに、風合いはどうしたいのか、そのために糸の種類はどれを選ぶのかなど
奥深さに戸惑いました。

技術だけでなく、もののとらえ方や自問自答し考えを深めていくこと、
それを伝えることの難しさを感じ、意味を持って作ることの大切さも学ぶことができました。

そして、ひとつひとつの作業を丁寧に、確実に進めていくことで
きれいなものができるのだと感じながらも、思うようにいかないもどかしさと
徐々に形になっていく楽しさを感じる日々でもありました。

失敗や悩むことも多々ありましたが、先生方にご指導いただき、
またレクチャーや本科、専攻科の学生の様々な作品を目にし、
ものづくりの環境の中で過ごせたことは良い経験となり、充実した1年間でした。
学んだことをもう一度整理し、今後につなげていきたいと思います。

京展に入選しました 技術研修科 鳴戸美佳

今回初めて公募展「京展」に応募し、入選する事ができました。
この作品は在学最後の制作で、とても大変だった!という思いが強かったのですが、
仮仕立てをして形になってくるとやっぱり作ってよかったと愛着も出てきた作品です。

7月3日〜19日まで京都市美術館で展示されているので、
実物も見てもらえると嬉しいです。

作 品 名 「星彩」
使用経糸 SS21中4×3
使用緯糸 3匁真綿追撚り
技  法 経絣

麦の家 長期技術研修コース 中空歩

11月14日に吉田理事長、大口講師、青山講師、那須講師、専攻科6名で滋賀県坂本町にある「麦の家」の見学をさせて頂きました。「麦の家」とは昭和20年に故松井浄蓮氏が山中を開墾し建てた家屋で、「農」を基本とする自給自足の生活を目指しました。現在は山崎隆氏を中心とし、田畑を耕しながら「日枝紬(ひえつむぎ)」という染織の仕事をされています。山崎さんのお話を伺いながら、自然と戯れ作物を育て糸を紡ぎ布を織る事の大切さや、この暮らしこそ人間を豊かにしていく生活なのだと気づかされました。