修了生

技術研修科修了生 金秀智(キム・スジ)

こんにちは。ご無沙汰しております。
昨年、KTSで3ヶ月間、勉強してた。韓国のキムスジです。
皆さんお元気ですか?

京都は紅葉が綺麗な季節ですね。ソウルはもうすっかり冬になりました。

私は京都から帰ってすぐ大学に戻りまして、この間、卒業展を終えました。
最近、ECOに興味深くなり、卒業制作もECO作品で仕上がりました。


一緒に送る写真が私の作品です。
最近、環境問題の原因の一つが消費社会になったせいだと思いまして、
消費社会をレシートをオブジェとして、これを自然に戻してみよう。と思って作りました。
制作はレシートで紙糸を作って、普通の木でフレームを作りタペストリーしました。

KTSで教えてもらったおかげで、無事に仕上げたと思います。
本当にありがとうございます。

理事長、先生たち、一緒に勉強してた学生の皆さん、食堂のおばさん。
本当に会いたいです。くれぐれもお体、気をつけてください。
また再会する日を楽しみにしております。:D

「一衣舎秋展・京都」 修了生 川俣貴美子

2006年に専攻科を修了してから5年半が経ちました。
2009年までKTSのスタッフとして経験を積ませて頂きましたが、スクールを離れてから早いものでもう2年になります。

在学中は着物を制作していましたが、最近は制作の中心が帯に移ってきました。そしてこの度作品を販売して頂ける機会を得ました。

皆さんは「一衣舎(いちえや)」をご存知でしょうか。着物がお好きな方ならご存知かも知れませんね。雑誌「七緒」などにも紹介されている方です。ご専門は着物や帯、長襦袢などのお仕立てですが、
20年以上前から織り手と直接会って、ご自身の考えに合った作品を着る方に直接紹介する会を催されています。最近では少し動きもありますが、着物の世界では織り手と着る方が直にお会いできる機会が少ないのが現状です。そのような中で一衣舎さんの活動を、織る側としても、また着る側としてもとても興味深く思っていました。

何度かお邪魔して作品を拝見する中で、自分の目指す方向と非常に近いものを感じたので、昨年思い切ってアドバイスを頂きに伺いました。そのお話をもとに制作し再度持参したところ、この度取り扱って頂けることになり、早速9月21日から25日まで京都の「ちおん舎」さんで行われた「一衣舎秋展・京都」で初披露となりました。

自分の作品に値段をつけてお客様に提示するというのは、とても独特な今までに味わったことのない感覚でした。自分にとっては愛着のある作品ですが、お客様にとっては沢山ご覧になられる中の一つです。そしてその場には私自身も素敵だと思う作品が数多く並んでいます。その中で自分の作品がお客様の目にどのように映るのか不安に感じました。

会場でお客様方は、作品に囲まれた空間そのものを楽しむかのように長い時間をかけて一つ一つご覧になっていきます。中にはこの会の為に遠くから来て何時間もいらっしゃる方もいます。その中でピンと響く出会いがあると作品が売れていきます。その時のお客様の表情はとても良いものですね。勝手な想像ですが、恐らく皆さん良い日もイマイチの日も頑張って生きて働いて、そのお金で購入されているのでしょう。そしてそれを着るのが楽しみで明日からの力が湧いてくる。自分の作品がそんな元気の源になるのであれば嬉しい限りです。

私の作品にもピンときた出会いがありました。これから制作を続けて行く中で、今回選んで下さった方の表情を忘れることはないでしょう。このような機会を与えて下さった皆様に感謝して、伺ったご意見も参考に、でも影響され過ぎないよう一度頭をリセットしてから次の制作を始めたいと思います。

一衣舎さんは全国各地でこのような会を開催されていますが、来年も秋頃に京都でこのような機会があるはずです。気になられた方は是非お越し下さい。(詳細は「一衣舎」HPへ)

スウェーデンへ交換留学!文化とテクニックを学ぶ 修了生 土井花子

川島テキスタイルスクールで織物を学んで3年、織物の組織に興味を持っていた私は、「スウェーデンのHV Schoolも組織に力を入れていて面白いよ。」という先生の一言で、スウェーデン 留学を決意しました。
入学してから毎週1回ある組織の授業は、内容も濃く大変面白かったのですが、それ以上にスウェーデンの綴れ織に、私は魅せられました。
日本の綴れ織を繊細で美しいと表現するなら、スウェーデンの綴れ織は素朴で可愛らしい、そんな感じでした。そして、そこから受けた影響が大きくて、実際の授業では綴れ織という具体的なプロジェクトは無いものの、1年生の修了制作ではあえて綴れ織を選択し、独自の表現を追求しました。お陰で、次の制作に繋がる満足のいく作品になりました。

スウェーデンに行くまでに時間の余裕が無く、言語も儘ならない状態で入国しましたが、あちらで出合った方々はみなさん親切でよく話しかけてくださるので、こちらからも打ち解け易く、思っていた以上に色々なことを沢山吸収出来たと思っています。
こうした周囲の方々のご厚意のお蔭で、2年間とても充実した時間を過ごす事ができました。
留学を応援して下さった先生方や、友人、家族、現地の先生方や友人に感謝の気持ちで一杯です。
この経験に味を占め、もっと多くの国々の文化に触れ、自分の世界を広げていくのが私の目標になりました。

土井さんは、2008年の夏から3ヶ月間の交換留学を含め、
スウェーデンのHV Skolaで計2年間、織りの勉強をしました。

専門コース創作科(3年目)では北欧提携校へ3ヶ月間の交換留学をすることができます。
興味のある方はお問い合わせください。

修了生近況7 修了生 松本りん

8/24〜8/29の間、代官山の素敵な布のお店coccaのイベント、「Print Textile Festival of cocca 2010」に作品を出品・販売していました。

coccaは、print textileを扱うお店で、coccaのoriginal textileをはじめ、個性的で素敵なクリエイターの方々とコラボレーションして作った生地など、とっても魅力的な生地やそれらの生地を使った雑貨や衣服を販売しているお店です。
cocca http://www.cocca.ne.jp/

coccaは定期的にtextileに絡めた様々なイベントを開催していて、今回はコンテスト形式でtextile designを公募し、選出された人の作品を展示(一部販売)するという内容のイベントでした。テーマは「ジャパニーズスタンダード」。公募は3つの部門に分かれていて、私が選出いただいたSELL部門の他に、生地の状態じゃなくても、イラストやパソコンデータ出力でも応募できるテキスタイルデザイン部門、オリジナルテキスタイルとそのテキスタイルを使った製品までを企画するプロダクト部門があります。最終的に、350名の応募があったようです。

SELL部門は、選ばれた人自身でオリジナルテキスタイルを10M自作して、それをcoccaで展示販売できるという部門です。私は3柄選出いただきました。選出された3柄は、与えられたテーマ「ジャパニーズスタンダード」に添って考えて、日本・アジアの伝統的な手法である「絣」をテーマに作成したシリーズです。

展示期間中、他の入選者の方々の作品も見ることができ、とても良い刺激を受けました。同じテーマに基づいてデザインしても、それぞれの人で出てくるアイデアや形が様々で、とても興味深かったです。最終日には、入選者・審査員の方々・coccaのスタッフさんで交流が持てる機会を・・・と、レセプションパーティーが催され、様々な分野の第一線でご活躍されている審査員の方々や、意欲的に制作をしている他の入選者の方々と交流が持て、今後に繋がっていきそうな話もできて、有意義な時間が持てました。

これを良いきっかけに、自身のテキスタイルブランドを少しずつ育てていけたらと思っています。このイベントは29日が最終日の予定でしたが、期間を延長して展示販売を続けるそうなので、機会があればぜひ見にいらして下さい。

修了生近況6 ディレクター 野田凉美

中国青島出身のshan shan (サンサン)は、京都精華大学でプロダクトデザインを学んだ後スクールに入学し、本科と専攻科で染織の基礎技法や文化、テキスタイルデザイン等を学びました。彼女の作るファンキーな人形や帽子は、みんなをわくわく楽しい気分にさせてくれます。彼女のサイトtinytoadstool も見てくださいね。 以下本人からのメールです。

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去年専攻科を修了したサンサンです。結婚を機に、昨年3月より大阪に引っ越し、制作しつつ、様々な仕事にチャレンジしています。

在籍中、野田先生が「サンサンは、1つのことではなく、色んな才能を持っているから、様々なことをやればいいよ」と仰っていたので、卒業後、ファッションブロガー、フォトグラファー、クラフト先生やファッション誌のリポーターなど、色んな事を楽しく経験してきました。

そして、私はスクール在学中にtinytoadstoolというフェルト帽子シリーズを制作したことをきっかけに、今年3月に“hello tinytoadstool”という1つのベレー帽を世界旅行させるプロジェクトを始めました。18か国、20か都市、21人のメンバーが参加。一人のメンバーが3枚以上の写真を撮ってから、次のメンバーに送るというルールです。3枚の写真は、それぞれベレーをかぶっているポートレート1枚とメンバーが住んでいる町または国の象徴物の前に1枚、その他は自由という内容です。
ギリシアからスタート、ハンガリ、スウェーデン、ノルウェー、ドイツ、フランスとスイスに経て、これからイギリスへ行く途中です。
とても長い旅になりそうですが、今年中に日本に戻ってくるといいですね!

写真(左)はベルリンのメンバーnancy(中央)がベレー帽を連れて、パリへ旅行に行った時実際にあった可愛いストーリーを描いたイラストです。
彼女は帽子をかぶって、すれ違った親子の女の子に「パパ、私はあのきのこを採りたいの」と言われました。

修了生近況5 ディレクター 野田凉美

昨年専攻科を修了した安田茉耶さんは、フランスでファッションを勉強していましたが、体調を崩し帰国後、本校に入学しました。在学中には、伊丹国際ジュエりー展に入選したり、修了制作展では、染色工程で使用後廃棄処分されるニットをリサイクルし、服や雑貨を制作し発表していました。
以下本人メールです。

私は、米子に帰ってきて一年半が経ち、おもしろい事をしているお店や、おもしろい人たちとも仲良くなって、刺激のある毎日を送っています。
車の運転も相変わらず大好きで月に一度は関西に美術館や、展覧会を見にでかけてもいます。しかし、薬局で事務員をしながら自分の作品を作るという事が時間的にも、体力的にも思っていたよりとても大変で、試行錯誤しています。特に私は、一気に作ってしまわず、途中で悩んでしまい、手が止まるという悪い癖があり、野田先生のアドバイスがありがたいものだったなぁと思い返しています。
今も興味は生き物にあって、ぬるま湯に浸かって目を閉じると自分の 境界があやふやになる感覚や、遺伝子操作で大事な情報の一部を破壊した生物を人工的に生み出しても、その他の機能が補って異常が起こらないという事実を知って、パズルのピースが一つ欠けたから動かなくなるという事のない、生命の動的な流れに惹かれます。
今作っている物の写真を添付させて頂いてますので、見てみて下さい。

未完成で、どうにも一人でまたうじうじと先に進めないで困っています。
でもどうにか止まる事なく作り続けて、コンペに出したり、ブログで情報発信を続けていこうと思っています。

修了生近況4 ディレクター 野田凉美

今春KTSを修了しテキスタイ ルデザイナーとして働いている松本さんからメールが届きました。
彼女は、大学でヴィジュアルデザインを学び、アパレル業界での仕事を経験した後、本校に入学し、織物の基礎知識と技術そして、今に活かす為のデザイン企画を学びました。今のテキスタイル業界が必要としているのは、彼女のようなタイプの人材ではないか思います。昨年、応募したワークショップで梶原加奈子さんに直接指導を受けたことが、さらに次の大きな飛躍に繋がりました。今は、とにかく楽しく、全力で仕事をしている!との事ですが在学中も、興味あるもの全てに目一杯頑張っていました。以下本人メールです。

勤め先は、綿織物の産地・兵庫県西脇に本社を構える会社の、東京支店になります。西脇産地は、綿織物(特にシャツ地)に特化している産地で、 もちろん綿100%の織物が主流ですが、最近は、綿 キュプラや綿麻、綿テンセルなどの複合素材の織物も、積極的に作っています。また、弊社は凝ったジャカード織も手掛けていて、ジャカードが得意な他産地からも驚かれるほどのクオリティの織物も手掛けています。お客様は、ユナイテッドアローズ等の大手セレクトショップから、こだわりの強いシャツメーカーやパリコレにも参加するコレクションブランドをはじめ、一方では量販向けの制服のシャツ地やトランクス生地などを扱う商社など様々です。
私の主な仕事は、織物をデザイン・設計できる織物専用のPCソフトを使って、織物のシミュレーションCGを作成し、お客様にデザインや配色の提案をする仕事です。お客様によって、例えばチェック柄で何種類かデザインして提案してほしいとか、夏っぽい配色のシミュレーションをいくつか見せてほしいなど、様々なご依頼があり、その中でデザインをして提案します。その際に、トレンドや市場で求められそうなデザイン・色を意識して考える必要があり、自分の好きなテイストのモノ作りをしてきた学生の時とは違う感覚が求められます。うまくトレンドを取り入れつつも、自分なりの提案も盛り込み、それが採用していただけた時には、とてもやりがいや嬉しさを感じます。織物の設計の際には、組織の知識が求められ、時にはお客様からサンプルとなる生地スワッチを渡され、これと同じ組織で作ってほしいと依頼されることもあります。その際には、渡されたサンプル生地を分解・分析して組織を理解したり、糸番手を割り出すこともあります。分析して解った組を、組織図におこし、入力して設計していきます。KTS時代には、あまり好きでは無かった組織図ですが、今では分析が楽しく、色々な種類の組織が理解できて面白いです。
東京支店に籍を置くデザイナーとして求められていることは、東京のお客様に近いので、お客様の求めているものや感覚を汲み取り、的確にデザインに盛り込むことが期待されます。なので、営業さんと一緒に、お客様のところへ出向いて、商談の中からヒントになるものを掴んだり、休日にはお客様のブランドのショップへ行って、市場調査することは欠かせません。私はKTSに入る前に、服作りに携わる仕事をしていたので、生地の仕立て栄えについてや、その生地を使用しやすいアイテムの提案など、実際服にした時を想定してデザインを考えることにしていて、それを参考にしていただけることも多いです。
東京は、毎週様々な展示会やイベントが開催されているので、情報収集のためにもいろいろな展示会に足を運んでいます。西脇産地では、来春に若いクリエーターや学生に、もっと産地を知ってもらおうというイベントを開催する予定で、少しづつ準備が進んでいる最中です。KTSにも案内が届くと思いますので、ぜひ西脇産地に足を運んで、実際の産地の雰囲気を感じて下さい。