月別アーカイブ: 2012年5月

5月14日 専攻科フックド ラグ見学  ディレクター 野田凉美  


フックドラグは、枠にしっかりと基布を張り、模様に合わせてフックガンで糸を刺して制作していきます。以前、スクールに隣接する川島織物セルコンの工場でも、電動フックガンを使いラグを作っていたのを見た事がありますが、今回は、コンピューター制御のジュ−タン自動織機を設計製造されている日本省力機械へ伺い、その工程や機構を見学させて頂きました。
写真原稿を37色のグラデーションに分解し、毛足の長さの調整やフックガンの無駄ない動線などを全てコンピューターにより設計します。シャーリング(表面のカット仕上げ)までの工程は、見ていてとても楽しいものでした。また、電動フックガンの体験をしましたが、手動のフックとは重さも早さも全く違い、なかなかコントロールするのが難しいものでした。


資料やサンプルを準備して下さった上、社員の方ばかりか辰村社長自らご説明いただき有難うございました。

はじめての絣  京都市 樫藤佐智子

以前から「はじめての絣」のワークショップに参加したいと思っていました。今回やっと実現することができましたので楽しみにしていました。 初日はデザインを決めて、経緯絣のガイドテープ作り。ガイドテープにそって整経。経絣は二種類の整経をしなければならないため、テンションを合わせるのに苦労しました。そして絣の部分の糸括りはどのようにするのか?何を使用するのか?と考えていたのですが、ラップとスズランテープ(ビニールテープ)という意外と身近な素材を使って出来ることに驚きました。 次に染色。サンプル通りの色を出すつもりでしたが、染料を間違えて染色をしてしまい、色抜きの方法、染め直しの仕方を教えて頂きました。

思った以上に可愛い色に染め上がりました。 ほっとしたのも束の間で、染色の時に糸が毛羽立ってしまったため、機準備の時に毛羽立った糸一本ずつに糊をつけて、撚りをかけて、乾燥させて織り出しました。失敗したことで得ることがたくさんあり、ひとつひとつの工程を丁寧にする大切さも知りました。 このようなミスが重なり、最後まで仕上がるかどうか不安でしたが、無事にクッションも仕上げることができましたのも先生のお蔭だと感謝しています。本当にありがとうございました。