月別アーカイブ: 2012年7月

インターンシップ(後編) 専攻科 小林七海子


イメージボード

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二週目は工場での研修と、制作したイメージボードを元に織物デザイン・設計を行いました。工場で今まで見てきた作業が具体的にどのような役割があるのか、機械がどのように動いているかを間近で学ぶことができました。ワインダーの工程では紡績の機械で意匠糸を作って頂き、テンションのかけ方を少し変えるだけで全く異なる表情になる様子はとても興味深いものでした。完成度の高い商品を作るために、すべての工程で人の手や経験が欠かせないのだと感じました。

織物作成実習ではジャカード機を使用して実際に自分が企画した布を織らせて頂きました。糸や組織を選ぶ作業はわからないことが多く、社員の方に頼らなければいけませんでした。織り出してからも、硬い組織があって機械がうまく動かないなど問題もあり、机上では理解できない難しさを感じました。

最終日の講評には今までの研修で指導していただいた社員の方々にプレゼンを行いました。組織や糸の入れ方、織物として魅力的に見えるデザインなど具体的な指導をして頂きました。プレゼンは商品を引き立たせる重要な部分なので、もっと魅せる工夫を考えた方が良いと言われました。単にものを作るだけでなく商品として売り出すことを常に考えていけないのだと改めて理解できたように思います。

とても充実した経験が出来た二週間でした。現場の社員さんたちからは普段聞けないような仕事や機械のお話など、学校では触れられないようなことを学べました。この経験を忘れずに、魅せるものづくりをするための制作や勉強をしていきたいと思います。

インターンシップ(前編) 専攻科 山本李江

イメージボード

5月28日〜6月8日までの2週間、川島織物セルコンでインターンシッププログラムを受けました。自分が企画デザインし、織物設計したものを工場で織ってもらいました。そのテキスタイルを最終日にプレゼンテーションしました。

1週目は各専門の社員の方々からインテリアや機能・加工技術、織物、編物についての講義を受けました。これらはインテリアテキスタイルを企画する上で大切な知識です。また、イメージボードを作成しました。イメージボードは、空間やそれに付随する小物、デザインイメージ写真などを1枚の紙にまとめたものです。これは、その企画に関わる人の考えを統一化し、目標を定めるために欠かせないアイテムです。イメージ通りの写真を選び出し、1枚の紙にわかるやすく貼ることは予想以上に難しい作業でした。

学校での制作とは違い、会社ではブランドや販売価格によって使用できる素材や技術などの制限があります。また、守らなければならないルールもあります。その制限内で、お客様が「欲しい」「買いたい」と思える製品を企画提案していくことが大切なのだと学びました。

インターンを終えて、テキスタイルの知識だけでなく、経験を積まないと魅力的な製品は作れないのだと気づきました。これからは様々な素材や技法にチャレンジすることを目標に制作に取り組んでいきたいと思います。

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