日別アーカイブ: 2013/11/22

「絣のクッションカバー」 本科 清水

絣の技法を使ってクッションカバーを作りました。
絣は世界中にある、伝統的な染織技法のひとつで、
日本にも江戸時代後期頃から作られるようになった歴史的な技法です。

織りには経糸と緯糸があり、それらの糸が組合わさる事で織物の面が出来ていきます。
絣では織り始める前に、予めそれらの糸を防染する事で模様を付けてから織ります。
織り上がると、経糸と緯糸が少しずつずれていき、プリントとはまた違った模様が仕上がりになります。

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今回は、経絣と緯絣からなる模様2種類から各自好きな方を選び、絣織りの技法を学びました。
経糸の絣は緯糸と比べ、特に織るまでの準備工程が大事になります。
日頃から気をつけなくてはならない、整経時のテンションや、織物設計自体の重要性を再認識しました。
そして、経糸に緯糸を通すことで絣模様が面になっていく喜びも大きかったです。

世界中にある歴史的な絣は各地域、文化ごとに、まったく異なったデザインと色彩をしています。
また、現在の日本では現代的なプロダクトデザインから伝統的な着物まで様々な用途に用いられているなど、
大変奥の深い技法でした。