日別アーカイブ: 2017/10/03

絣クッション制作  本科 小郷晴子

格子柄と十字柄どちらかの模様を選び、絣織のミニクッションを作りました。

絣糸を使って模様を出す織物は初めてなので、経糸、緯糸それぞれ、どの部分を括って絣糸を作ったら良いかなど、
詳しく説明された「経緯分解図」をもとに、教えて頂きました。

これまでの織りの授業では経、緯、それぞれの色を決めたらまずは糸染めをしていましたが、
今回は模様を出すため、まずは絣糸の準備です。
これは、とても手のかかる大変な工程だと思いました。
色を抜く部分にラップを覆い、更にすずらんテープで括るのですが、
染料が染み込んでしまわないよう、とてもきつく括らなければならないので、手首が痛くなる程でした。
この工程が済んだらようやく染色です。

染色が済み、機に経糸を準備するとき、括った部分を解いて行きます。
この時、上手に出来ていたり、少し色が染み込んでしまっていたりが露わになり、
一部分ずつ解く度にワクワクしました。
染み込んでしまった部分は手がかかった分、残念に思いましたが、
その原因も知ることが出来たので、次に繋げたいです。

機の準備が出来たらいよいよ織り始めです。
経絣に緯絣を打ち込むごとに模様が現れ、一越ずつが楽しい織物だと思いました。
そして、一つの模様が織り上がるごとに感動しました。
糸一本一本の張りや、織り具合によって、設計通りにぴたりとは織ることが出来ず、
ずれてしまう部分もありました。
けれども、糸一本一本の姿が良く分かり、染色から完成までの工程なども感じられる、
絣織物の良さでもあるなと思いました。

絣織を実際に学んだことによって更に、良さ、難しさを知りました。
手がかかった分、その織物への愛着が増しました。
今後は更に細かい模様の絣織にも挑戦してみたいです。

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機準備の様子

 

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緯絣を慎重に合わせながら織っています。

 

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完成したクッションを並べてみました。