ニュースレター 2017年5月号 配信しました

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みなさま、こんにちは。
緑のあふれる季節となりました。京都では初夏の訪れを感じる葵祭が
行われます。お祭り当日、衣裳の装飾に使われる「葵桂」をご存知で
しょうか?葵の葉と桂の枝葉を絡ませて作ります。上賀茂神社の近く
の小学校では葵桂作りのお手伝いをするそうです。子供達が一生懸命
大切そうに作っている姿を見ると心がほっこりします。

LIXIL GINZAレセプションスペースで川島テキスタイルスクール展を
開催します。前年度の修了展の作品の中から、今の季節にあった作品
を展示します。ぜひご覧下さい。
5月18日(木)~23日(火) 10:00〜18:00

ディレクター 山本梢恵

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 =INDEX=
(1)川島テキスタイルスクール展のお知らせ
(2)6月ワークショップのご案内
(3)支払い方法のご案内
(4)ブログ更新のお知らせ
(5)オープンスクールのご案内
(6)編集後記
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(1)川島テキスタイルスクール展のお知らせ

5月18日(木)~23日(火) 10:00~18:00
LIXIL GINZA 1階 レセプションスペースにて開催します。
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/2017/05/12/4160

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(2)6月ワークショップのご案内

ワークショップ講座のお申し込みがウェブより可能になりました!
以下リンクより必要事項を記入してお申し込みください。
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/workshop-form

・組織がわかる5日間
織物は経糸と緯糸の交差によって出来る布ですが、その交差の仕方によって
布の表情も大きく変わります。この交差の仕方を組織と呼びますが、経糸の
通し方やタイアップの仕方でよりバリエーション豊かな織物が出来ます。
この講座では4枚綜絖を使い、リネンと綿糸で4種類の織物を作りながら、
組織を理解します。
6月12日(月)~16日(金)  …〆切 6月2日(金)
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/ai1ec_event/soshiki5-1-2017?instance_id=977

・植物染色「京都の初夏を染める」
スクール周辺の豊かな自然を楽しみながら染色に適した、初夏の草木20種類程度を
採取します。それを煮出して、アルミ・銅・鉄・チタンの4 種類の媒染剤で
ウールを染色し、データサンプルを作ります。
6月27日(火)~29日(木)  …〆切 6月19日(月)
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/ai1ec_event/syokubutusensyoku-syoka-2017?instance_id=893

・はじめての織り 10日間
手織りの過程と織物知識の基本をしっかり学べる、初心者のためのコースです。
整経や経巻きなどの作業を繰り返すことで、大事なポイントを理解しましょう。
6月27日(火)~7月7日(金)  …〆切 6月19日(月)
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/ai1ec_event/beginners10-2-2017?instance_id=950

・染色基礎 は現在キャンセル待ちとなっております。
6月6日(火)~8日(木)  …〆切 5月29日(月)
次回開催は10月です。お申し込みお待ちしております。

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(3) 支払い方法のご案内

受講料等の支払い方法として、クレジットカード・コンビニ・ペイジー決済が
利用可能となりました。手続きはウェブ上で行いますので、インターネット環境が
ある方のみご利用いただけます。詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.kawashima-textile-school.jp/workshop.html#workshop_form
また、スクール窓口でもクレジットカードをご使用いただけるようになりました。

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(4)ブログ更新のお知らせ

鶴屋吉信にて作品展示 専攻科 萩原千春
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/2017/04/22/4133

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(5)オープンスクールのご案内

2018年度専門コース本科の願書を受け付けています。
http://www.kawashima-textile-school.jp/course_advance.html

2017年度技術研修コース(後期)の願書を受け付けています。
http://www.kawashima-textile-school.jp/course_technical.html

学内施設見学、コース説明、個人相談などを行っていますので、
どうぞお気軽にお越し下さい。個別にご対応しますので、
ご希望の日時を事前にご連絡くださいますようお願いします。
http://www.kawashima-textile-school.jp/openschool.html
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(6)編集後記

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ゴールデンウィーク期間中のワークショップは多くの方にお越しいただきました。
今後もより多くの方に受講していただけますよう充実させていきたいと考えております。
誠にありがとうございました。

公式facebookページでホームページ更新のお知らせや学校の様子を
アップしています。
「いいね!」ボタンを押して頂くとニュースフィードで更新情報が
ご覧いただけます。よろしければご参加下さい。

https://www.facebook.com/KawashimaTextileSchool

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○本ニュースレター記載の情報は、発行日当日のものです。

○メール配信を希望される方は、以下のリンクからご登録をお願い致します。
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/newsletter

ニュースレターご感想送付先メールアドレス:
mailletter@kawashima-textile-school.jp
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配信元情報
川島テキスタイルスクール
〒601-1123 京都市左京区静市市原町418番地
TEL:075-741-3151 (代) FAX:075-741-2107

川島テキスタイルスクール展

川島テキスタイルスクール展  5月18日(木)-23日(火)

LIXIL:GINZA 1階 レセプションスペースにて、
着物・タペストリー・ラグ・服地など学生作品数点を展示いたします。

なかには青く美しく澄んだ海に漂う人魚姫をテーマにしたきものや、
草原一面に咲いた花が風に揺れる様を表したラグなど、
季節の訪れを感じさせるテキスタイルもあります。
この機会に多くの方にご覧いただきたいと思っております。
LIXIL銀座2017パネル
会期:2017年5月18日(木)-23日(火) ※会期中無休
会場:LIXIL:GINZA 1階 レセプションスペース
住所:東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル
開館時間:10:00-18:00
入館料:無料

鶴屋吉信にて作品展示 専攻科 萩原千春

京都の老舗和菓子店の鶴屋吉信京都本店の一階店舗から二階茶屋•お休み処へと続く階段の踊り場に制作したタペストリーを展示して頂いています。
二階では職人さんが目の前で生菓子を作ってくれ、お抹茶と一緒に食べることが出来ます。
そんな素敵な空間に飾る為のタペストリーを作らせて頂くことになりとても嬉しく思いました。

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今回の作品のタイトルは「和敬清寂」で茶道にとても深い関わりのあることばです。
「和」…和合・調和・和楽
「敬」…お互いに敬い合う
「清」…清らかと言う意味ですが、目に見えるだけの清らかさだけでなく、
心の中も清らかであるということ。
「寂」…静寂・閑寂
というように一文字一文字に意味があります。

来店されたお客様に、職人さんが一つ一つ丁寧に心を込めて作ったお菓子を
落ち着いて召し上がって頂けるような空間にしたいという思いからこのテーマで制作をしました。

近くに寄られた際には、是非足を運んでみて下さい。
http://www.turuya.co.jp/tenpo/honten_top.html

ニュースレター 2017年4月号 配信しました

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みなさんこんにちは。
今年の春は、いつもより遅めのお花見をしました。
寒暖の差で桜の開花から満開まで12日かかったそうです。
この週末は京都でも気温が20℃以上になり、鴨川で子供たちの水遊びを
目にするほど暖かくなってきました。

4月1日、スクールでは新年度がスタートしました。
これから学生のみんながどのように自分自身と向き合い、
どんな作品ができるのかとても楽しみです。

先月お知らせしていましたシャワー室が完成しました。
スクールの建築の特徴でもあるアーチ壁をあしらい、
床もテラコッタ調で暖かい雰囲気の空間ができました。
学生達からも、かわいい!快適!と好評ですのでぜひご利用ください。

最後になりましたが4月より新体制となりました。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。

ディレクター 山本梢恵

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=INDEX=
(1)ワークショップ追加募集のお知らせ
(2)5月ワークショップのご案内
(3)新しい支払い方法のご紹介
(4)ブログ更新のご案内
(5)2017年度ワークショップパンフレット出来ました
(6)オープンスクールのご案内
(7)編集後記

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(1)ワークショップ追加募集のお知らせ

「美山の工房見学」の申込受付を開始しました。
参加ご希望の方は、以下より詳細をご確認の上、お申し込みください。
ご応募をお待ちしております。
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/ai1ec_event/miyama2017?instance_id=934

※このワークショップは、パンフレットには掲載しておりません。
ご了承のほどお願いいたします。

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(2)5月ワークショップのご案内

ワークショップ講座のお申し込みがウェブより可能になりました!
以下リンクより必要事項を記入してお申し込みください。
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/workshop-form

・織物がわかる5日間
織りの基本を短期間で学ぶコースです。
サンプル織の後に、同じ経糸でテーブルマットを織ります。
機や道具、糸に慣れ、織ることを楽しみましょう。
5月3日(水)~7日(日)  …〆切 4月24日(月)
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/ai1ec_event/ori5-1-2017?instance_id=903

・和紙で糸を作る
楮などの靭皮繊維が材料の、日本独特の流し漉きで作られた和紙に細かく切れ目を入れ、
揉み、裂織の緯糸をつくる要領でカットした後、撚りをかけて糸にしていきます。
この講座では和紙 3 枚分の糸を作ります。
5月3日(水)~4日(木)  …〆切 4月24日(月)
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/ai1ec_event/washiito-2017?instance_id=839

・スピニング
紡毛機を使い羊毛から手紡ぎ糸をつくります。
紡毛糸と梳毛糸の2 タイプの紡ぎと編み物に多用される双糸の撚り合わせを、
汚毛の洗毛を始め糸の仕上げまでの全工程と、
手紡ぎならではの楽しいカラーブレンドも交えて実習します。
5月3日(水)~7日(日)  …〆切 4月24日(月)
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/ai1ec_event/spining-1-2017?instance_id=849

・はじめての織り 10日間
手織りの過程と織物知識の基本をしっかり学べる、初心者のためのコースです。
整経や経巻きなどの作業を繰り返すことで、大事なポイントを理解しましょう。
5月16日(火)~26日(金)  …〆切 5月8日(月)
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/ai1ec_event/beginners10-1-2017?instance_id=797

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(3) 新しい支払い方法のご紹介

受講料等の支払い方法として、クレジットカード・コンビニ・ペイジー決済が利用可能となりました。
手続きはウェブ上で行いますので、インターネット環境がある方のみご利用いただけます。
スクール窓口でもクレジットカードをご使用いただけるよう準備中です。
詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.kawashima-textile-school.jp/workshop.html#workshop_form

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(4)ブログ更新のご案内

創作科(3年目)の渡井さんは、提携校であるHV Skolaに交換留学に行きました。
今回は生活編をお届けします。
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/2017/04/11/4074

先月の授業編です。
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/2017/03/11/4065

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(5)2017年度ワークショップパンフレット出来ました

「シルクステンレス糸で織るストール」や「羅を織る」など
新しい講座もお見逃しなく!

ワークショップパンフレットをご希望の方はお問い合わせ下さい。
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/contact

ワークショップ情報はホームページからもご覧いただけます。
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/wscalendar/action~posterboard/page_offset~1/time_limit~1/tag_ids~53

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(6)オープンスクールのご案内

2018年度専門コース本科の願書を受け付けています。
http://www.kawashima-textile-school.jp/course_advance.html

2018年度技術研修コースの願書を受け付けています。
http://www.kawashima-textile-school.jp/course_technical.html

学内施設見学、コース説明、個人相談などを行っていますので、
どうぞお気軽にお越し下さい。個別にご対応しますので、
ご希望の日時を事前にご連絡くださいますようお願いします。
http://www.kawashima-textile-school.jp/openschool.html

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(7)編集後記

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

公式facebookページでホームページ更新のお知らせや学校の様子を
アップしています。
「いいね!」ボタンを押して頂くとニュースフィードで更新情報が
ご覧いただけます。よろしければご参加下さい。

https://www.facebook.com/KawashimaTextileSchool

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○本ニュースレター記載の情報は、発行日当日のものです。

○メール配信をご希望される方は、以下のリンクからご登録をお願い致します。
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/newsletter

ニュースレターご感想送付先メールアドレス:
mailletter@kawashima-textile-school.jp
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配信元情報
川島テキスタイルスクール
〒601-1123 京都市左京区静市市原町418番地
TEL:075-741-3151 (代) FAX:075-741-2107

スウェーデン交換留学レポート2 創作科 渡井あかり

交換留学先のHV Skolaがあるのはストックホルムの中でもユールゴーデンという少し特別な場所で、
河に囲まれた島のようになっていました。
多くの美術館と公園、そして遊園地があり、年中通して賑やかな場所です。
移動手段はトラムと呼ばれる路面電車かバス、電車やフェリーがあります。
どれでも共通して使うことの出来るチャージ式のICカードがあり、
学割で1ヶ月、3ヶ月、1年のチケットを買うことが出来ました。
また、地図で見るよりもストックホルムは小さいようで、徒歩で学校から中心部へ行くことも可能でした。
私はよくフェリーとトラム、バスを利用しました。
特にフェリーは見える景色が好きだったので冬場になってもよく利用しました。

ストックホルム

約3ヶ月にわたる留学中、私はHVが持つアパートに住んでいました。
学校の敷地内にあるアパートは1階が学校、2階がアパートという不思議な造りで一般の方も住んでいました。
洗濯機は共同、部屋は最大3人が滞在出来るシェアルームで、生活に必要なものはひと通り揃っていました。
学校の隣には少し物価が高くはなりますが小さなお店があり、食品や日用品を買うことが出来ました。

アパート

HVにはキッチン付きの食堂があり、昼時になると皆食堂で昼食を摂ります。
主にパスタやスープが多かったように思いますが、時折冷凍の餃子や
インスタントのラーメンを食べている人がいて面白かったです。
スウェーデンでも日本食は話題になっているらしく、
あちらこちらに寿司バーやラーメン屋さん、スーパーで普通に醤油や酢が購入出来ました。
日本食材店もありカレールーも日本メーカーのものを購入することが出来ます。

寿司バー

お互いに違う食文化を持つためか、わたしも皆もそれぞれのお弁当に興味津々でした。
皮をむいた林檎を塩水につけて持って行ったところ、「そのソースはなに!?」と驚かれたりしました。
また、スウェーデンにはFika(フィーカ)と呼ばれるコーヒー休憩があり、
毎日決まった時間にきちんと休憩をとります。
私のクラスは10時と決まっていたので、その時間になると
シナモンケーキやキャンディを持ち寄ってお喋りを楽しんでいました。

そして日本との違いに驚いたことのひとつに、
クラスメイトが快く日本人である私を受け入れてくれたことがあります。
あらかじめ勉強していったとはいえ、私の英語は拙くまたスウェーデン語を話すことも出来ませんでした。
スウェーデンの人は英語が上手いと聞いていましたが、
やはり全員が話せるわけでもなく、片言で話す機会も多くありました。
それでも昼休みに美術館へ誘ってくれたり、放課後にアイスを食べに行ってくれたりと
本当にあたたかく迎え入れてくれました。
はじめての海外であったにも関わらず、3ヶ月の間1度もホームシックにならずに
過ごせたのはクラスメイトと先生方、事務の方々のおかげだったと思います。

11月の最後に私が帰ることを知って、クラスメイトが少し早いクリスマスパーティを
開いてくれたときには本当に感動で言葉が詰まってしまいました。
私が以前ぽろりと零した「スウェーデンの伝統を知りたい」という言葉を覚えていてくれて、
クリスマスに食べるサフランパンやペッパカーカというクッキーを一緒に作ってくれました。
手作りのお菓子を持ち寄って、クリスマスに飲む甘いホットワインを飲みながら過ごした1日は
忘れられない大切な思い出です。

サフランパン

新規募集「美山の工房見学」

「美山の工房見学」の申込受付を開始しました。
参加ご希望の方は、以下より詳細をご確認の上、お申し込みください。
ご応募をお待ちしております。
http://www.kawashima-textile-school.jp/info/ai1ec_event/miyama2017?instance_id=934

※このワークショップは、パンフレットには掲載しておりません。
ご了承のほどお願いいたします。

スウェーデン交換留学レポート 創作科 渡井あかり

創作科(3年目)の渡井さんは、提携校であるHV Skolaに交換留学に行きました。

私は2016年9月より約3ヶ月の間、スウェーデンにあるHandarbetets Vänner Skola(HV Skola)
というテキスタイルの学校へ交換留学に行きました。
HVはスウェーデンの首都ストックホルムにあり、織物のほかに刺繍や染色、
化学繊維の熱加工など幅広くテキスタイルについて学ぶことが出来ます。
学校のある建物の最上階には王室へ献上するような織物を制作するアトリエがあり、
そこで働く職人さんたちが時折学校へ下りてきては生徒の相談に乗ったりしていました。
学校は3年制で1学年の生徒数は多くありませんが、土日のワークショップや夜間コース、
月1コースなどが頻繁に開かれており、常に賑やかな印象の学校でした。

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私は短期留学生として3年生のクラスに参加しました。
最終学年ということもあり、私を含めて10人と学校の中で最も人数の少ないクラスでしたが、
おかげですぐにクラスメイトの顔と名前を覚えることが出来ました。

9月は刺繍(パッチワーク)のプロジェクトを進めました。
スウェーデンの伝統的な技法を含めた3種類の刺繍を学び、
サンプルを制作し、最終的に1m×1mの刺繍作品を完成させるというものです。

スウェーデンの公用語はスウェーデン語で、当然ながら授業もスウェーデン語で進みます。
事前に勉強はしましたがやはり理解までは至らず、拙いながらも英語でなんとかやりとりをしました。
制作のテーマやコンセプト、使いたい技法の面白いと思った部分、制作の過程における質問など、
思ったままの事柄を相手に伝えることの難しさを痛感しました。
それでも先生方が辛抱強く私の言葉を理解しようとしてくれたこともあり、無事に制作を進めることができました。
川島で2年間織物を学んでいたわたしは刺繍という技法をとても新鮮に感じていました。
布同士の折り重なりや、縫い合わせることによって生まれる生地の凹凸。
テキスタイルの持つ美しさを改めて感じることが出来ました。

HVで制作した最初の作品「さかなの街」は、スウェーデンに来る際飛行機から見た街並みをイメージしています。
規則正しく並んだ同じ色で統一された家々の屋根が魚の鱗のように光り、
街ひとつが河と緑の間を泳ぐ大きな魚のように見えたことから「魚」をテーマにしました。
スウェーデンに来る前に川島でテーマにしていた「日本の伝統柄と技法」から、
板締めの模様を参考にしてパターンを組んでいます。

9月課題

この授業でことさらに面白く感じたのは、クラスメイト同士で積極的にアドバイスの交換が行われることでした。
先生に質問するのはもちろんのこと、「このデザインどう思う?」「その表現面白い!」など、
毎日のように生徒間で意見が交わされ、自分ひとりでは気付かない表現の面白さを発見しデザインを変更したりしました。
それまで人の作品にあまり口を出すべきではないのでは、と思っていましたが、
アドバイスをし合うことによって作品がより良い方向へ変わっていく様を身をもって体験することが出来ました。

だんだんと冷え込むようになる10月には、ストックホルムにあるノーベル美術館と
コラボレーションした企画「Nobel Creations」に参加しました。
毎年スウェーデンにある美術系の学校が数校選ばれ、
生徒がその年のノーベル賞をテーマに制作をするというものです。
HVもはじめて参加する企画とのことで、わたしがいていいものかと大変緊張しましたが、
クラスメイトとの距離もぐっと縮まる充実したひと月になりました。

この課題はグループワークとなり、技法・素材が自由ということもあって、
まずは様々なワークショップに参加することから始めました。
染色から布の熱加工、造形の授業、グループワークをどう進めるべきかという講義まで、
1週間でみっちりと勉強しました。
その傍ら、順番に発表されていくノーベル賞について調べ1人につき3案持ってくるという
課題もあったので最も忙しかった時期だと思います。
私はクラスメイトのSarah と共にノーベル化学賞、分子機械について制作しました。
ほかのグループとは少し勝手が違い、お互いに今までの制作を知らないので
まずは自分の制作や家族構成など、お互いのことをよく知るところからはじめました。
分子機械について思ったこと、面白い点をノートにまとめスケッチを交えて話し合い、
刺繍を交えた造形を用いて制作することにしました。

分子機械の動きと形から「connection」と「movement」というキーワードを決め、
そこからイメージした色と造形で作品を仕上げました。
作品は「Tom Tits Experiment」という美術館に展示され、
12月のはじめには実際にノーベル賞受賞者を招いたパーティーが開かれました。

10月課題

このプロジェクトの合間に、先生に頼み込んで週末と夜の刺繍コースに参加させてもらいました。
「これがもっと勉強したい」ということを伝えると快く承諾してくださり、
サンプルを持ち出してくれたりと本当に感謝の連続となった月でした。

週末刺繍

11月にはスウェーデンに早めの雪が降りました。
街はクリスマスへ向けて装いを変え、あちらこちらでマーケットやイベントが開かれ楽しげな雰囲気が漂います。
そんな中、HVで最後のプロジェクトとなるダマスク織の授業がはじまりました。
ダマスク織は日本でいうところのジャカード織や空引機と仕組みが似ており、
手元にあるハンドルと経糸を繋げて模様通りに経糸を上げていく織物です。
PCソフトを使って模様を図面におこします。
10月のプロジェクトが少し押したためにあまり時間がない中での制作になりましたが、
スウェーデンの短くも美しい秋をモチーフにマフラーを織ることが出来ました。
緯糸を思う色に染めたくて、土日にこっそりアパートで染色したのも良い思い出になりました。

11月課題

3ヶ月の間に、私は多くのことを学びました。
スウェーデンではテキスタイルというものが人々の生活に深く根付いており、
台ふきひとつ取っても組織織りが組み込まれていたりして大変興味深いと思いました。
目に映るもの、ものを作るということに対するクラスメイトや先生方の姿勢、考え方、
すべてが私にとって刺激的で新鮮なものでした。
何故手仕事を学ぶのか、何故ものを作るのかという自分の根底にあるものを見つめ直すことが出来ました。
なによりも、尊敬出来るアーティストたちに出会えたことを心から嬉しく思います。