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展覧会のお知らせ:スウェーデン・テキスタイル展

4月4日より西宮市大谷記念美術館(兵庫)でスウェーデン・テキスタイル展が開催されます。当スクールとHandarbetets Vänner Skolaとの交換留学プログラムのことをご紹介いただいており、当スクールスタッフ、萩原沙季が昨年秋留学中に制作した作品を出展しています。

スウェーデン・テキスタイル展
暮らしと自然に息づく北欧デザイン

日程:2026年4月4日(土)〜6月28日(日)
休館日:水曜日
※ただし4月29日(水・祝)、5月6日(水・振休)は開館、4月30日(木)、5月7日(木)は振替休館
時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場:西宮市大谷記念美術館(兵庫)

巡廻予定:
2026年7月11日(土)〜9月6日(日)名古屋市美術館
2026年9月19日(土)〜11月15日(日)世田谷美術館 ※当スクールの校舎・寮を設計した内井昭蔵氏設計

これまでの交換留学生によるマンスリーレポートはブログ「交換留学」より読むことができますので、ぜひご覧ください。

修了生の声:「それでも、アートやテキスタイルは私が本当に好きなもの」王今(Jin)

 3月13日、2025年度川島テキスタイルスクール修了式が行われました。修了生の一人で、技術研修コースを修了した王今さんの答辞を紹介します。


皆さん、このたび、修了おめでとうございます。

私は2023年10月に川島テキスタイルスクールに来ました。
気がつけば今は2026年で、時間が過ぎるのは本当に早いと感じます。

私が最初に川島テキスタイルスクールを知ったのは、とても偶然のことでした。

2022年の春、私は京都に旅行に来ていました。街を歩いているときに、たまたま修了展のポスターを見つけました。それがきっかけで、美術館に行ってみることにしました。

その頃、私はちょうど通っていた美術大学の卒業展を終えたばかりでした。川島の修了展を見たとき、大学の卒業展とは全く違う雰囲気だと思いました。

大学の卒業作品は学校の異なる場所に置かれていて、織物以外の作品も多く、作品の第一印象のインパクトを大切にしているような感じ。川島の修了作品は、美術館の空間の中に綺麗に並び、とても繊細で、生活の中にある織物の存在に近いものだと感じました。そして、立ち止まって長い時間見ていたくなる作品が多いと思いました。

最初はポスターをきっかけにこの学校を知りましたが、今年度は自分の作品がポスターとして使われることになりました。思い返すと、いいサイクルのようにも感じます。

修了展を見たとき、私は心の中で「ここで勉強したい」と強く思いました。
しかしその時はすでに中国に帰る予定が決まっていて、良い仕事の機会もありました。

帰国して仕事を経験しましたが、やはり自分の作品を作り続けたいという気持ちが強くなりました。そして、一度も見学をしないまま、川島の技術研修の半年コースに申し込みました。

学校にいる間、私はあまり多くを話すタイプではありませんでした。でも先生方や周りの人たちはとても優しく、温かい人たちでした。

子どものころから、家族が私の人生の道を決めていました。自分の考えを持つことや、自分の好きなことをすることは、私にとって簡単なことではありませんでした。
それでも、アートやテキスタイルは私が本当に好きなものです。そしてこれからも、続けていきたいと思っています。

川島テキスタイルスクールには本当に感謝しています。

織っている時間は、世界が静かになり、自分の心も落ち着きます。ここで私は、織物の技術だけでなく、多くの大切なことを学びました。

最後に、皆さん、これからもお元気で、毎日楽しくお過ごしください。


 王さんは東京の美術大学を卒業後、中国に帰国。2023年、「綴織を学びたい」「大きな作品をつくりたい」という志をもって技術研修コースに入学しました。綴織専門の講師のアドバイスを受けながら、一年半の期間で綴織タペストリー、綴織とノッティングの3部作、綴織パネル作品を制作。タペストリーは「第8回学生選抜展」で田中直染料展賞を受賞しました

 その後、一旦中国に戻って働いてから再来日。「学んだ技術を体系的に整理し、自立して制作できるようになりたい。この学校で大型タペストリー作品を完成させたい」と、2025年に技術研修コースを再受講。12星座をモチーフにした大型タペストリー制作を成し遂げ、作品は修了展のポスターにも採用されました。
 星々のめぐりが色とりどりに織り込まれた、リズム感のあるエネルギッシュな作品には、会場を訪れた人々に元気を与えてくれるような力がありました。

 志を貫き、修了展会場で「大満足」と満面の笑みを浮かべていた王さん。その後の修了式の答辞では、これまで内に秘めていた思いを語り、時に涙で言葉を詰まらせながらも堂々と話しきった王さんの姿に、会場の学生や教職員も胸を打たれました。

 これから王さんはアーティスト名「Jin」として、本格的に作家活動を始めます。展覧会など精力的に行う予定ですので、今後の活動にぜひご注目ください!
Instagram:jinjimoon_art

修了展ご来場のお礼

2025年度修了展(2月25-3月1日)が無事に終わりました。会期中の様子や作品についてはinstagramの過去の投稿でご覧いただけます。多くの方々にご来場いただき、ありがとうございました。

中嶋芳子先生退任のお知らせ

この度、中嶋芳子先生が2025年度末をもちまして退任されることになりました。

中嶋先生は1974年に川島テキスタイルスクールの学生として手織りと出会い、その後1979年からスクールの専任講師として指導に尽力されました。

中嶋先生からのメッセージです。


スピニングやホームスパン、織物の指導にたずさわってきましたが、この度退職することになりました。在職中は、初めて織物をする方々に、織物の美しさ、作るたのしさを伝えたい思いの50年近い年月でした。私自身はこれからもホームスパンの制作を続けます。

思い返してみると人との出会いがあり、教育の場に身を置いたことは自身の視野を広げてくれたと感じています。修了生の皆さん、ワークショップにご参加下さった方々、ご縁のあった方々にお礼を申し上げます。ありがとうございました。

2026年3月 中嶋芳子


中嶋先生の手織りと共にある人生観などをロングインタビュー記事で紹介しています。また、授業のルポ記事もあります。ぜひお読みください。

・ロングインタビュー「一本の糸から」(2020年10月)

・授業ルポ(2022年5月-12月)
スピニング1 羊毛が糸になる仕組みを学び「糸を見る目をクリアに」 
スピニング2 素材も風合いも「糸との出会いを楽しみに」
ホームスパン1 「羊毛から糸を紡ぎ、マフラーをつくる達成感」
ホームスパン2 羊と人間の共同作業「羊毛がどう糸になりたいかに沿う姿勢で」

※中嶋先生へのメッセージがあればinstagramの投稿のコメント欄にお寄せください

川島テキスタイルスクール2階アトリエにて 1974年

2026年度ワークショップ 明日より受付開始します

新講座「緯絣のファブリックパネル」参考作品

2026年2月2日(月)9:00より受付を開始します!日程はワークショップページにて公開しています。
*開始前のお申し込みは受付できませんのでご了承ください。


新講座:
緯絣のファブリックパネル」(写真)10月
フィン織のミニタペストリー」5月

冊子をご希望の方は、お問い合わせフォームよりご請求ください。

instagramのワークショップ専用アカウントではお知らせのほか、開催中のワークショップの様子もご紹介しています。フォロー、♡、シェア、ぜひよろしくお願いします。
メイン:@kawashimatextileschool
ワークショップ:@kts_workshops

皆様のお申し込みをお待ちしています。

2025年度川島テキスタイルスクール修了展

会期:2026年2月25日(水)- 3月1日(日)
会場:京都市美術館別館 2階
時間:10:00-17:00 入場無料


2025年度川島テキスタイルスクール修了展を開催します。

タペストリー、インテリアファブリック、服地、着物や帯など、専門コース1年〜3年、技術研修コース、留学生絣コースの学生による個人制作に、マンスリーコースの傘など課題制作を含めた約80点の作品を展示予定です。

川島テキスタイルスクールは、手織りを専門に半世紀以上続く、世界でも稀な学校です。目まぐるしく変化している時代において、手織りを通して自分を見つめ、制作に打ち込んできた学生たちによる、しなやかで独創的な作品が生まれています。

個人制作の作品には、12星座を描いた大型タペストリー、雪景色や木漏れ日のタペストリー、夕暮れの色彩のラグ、桜の絨毯のノッティング、貝の輝きを織り込んだ服地、散歩道をテーマにした絣の着物、鳥の群れの綴帯などがあります。留学生による絣作品も、異文化との出会いを三者三様に織り込み、鮮やかに表現されています。

また、石のインスピレーションをタペストリーで、自分史を格子柄のパネル構成で、日常の記憶を紙糸で織った空間作品で、心模様を捺染絣とダマスク織りのタペストリーで表すなど、織りによるそれぞれの挑戦があります。

制作の背景には、大きな作品をつくりたい、小さな世界観を表したい、完成形が想像できるものより、できるかどうかわからないものに挑むワクワク感、留学経験を通して深く知った自分自身について、学んだ技術を融合させて表現したいという熱意が込められています。

この一年で学んだ技術や、技術によって開かれた表現力、ものづくりの喜び、学生同士の影響力などが有機的に結びつき、かたちある作品群として芽吹きます。

織りの可能性が随所に感じられる作品展です。早春の頃、ぜひご来場ください。

          ◆

1973年に開校した川島テキスタイルスクールには、「ライフ・デザイニング」という創立理念があります。それは「一人一人の人生をたのしみながら、ビジョンを追い求め、自由に、個性的に創造しようとする営み」で、30年前のインタビュー記事には、当時の理事長のこんな言葉が残されています。

「織りを通して自分の生きざまをデザインする学校です。工業的ではなく、農業的に。種を蒔き、そして、それをじっくり育てるような〈静かなる持続〉を実践していく」*木下猛氏(川島テキスタイルスクール元理事長〈故人〉)インタビュー記事より『KTS』第4号, 1996年

その種は半世紀を超えた今、スクールの土壌でしっかりと根づきつつあります。それは、今回の修了展の作品にもつながっています。


ご来場の皆さまへ、ご観覧におけるお願いと注意事項について
ご協力よろしくお願い致します。


本展における最新情報は、スクールのブログとSNS(instagram/facebook)でお知らせいたします。

2026ワークショップパンフレットが完成しました!

川島テキスタイルスクールでは年間を通して、初心者の方から経験者の方を対象とした織物と糸染めのワークショップを開催しています。この度、2026年度のワークショップパンフレットが完成しました🌳

📍2026年度の日程はワークショップページにて公開しています。申し込み受付は2026年2月2日(月) 9:00より開始します!開始前のお申し込みは受付できませんのでご了承ください。

表紙は新講座の「緯絣のファブリックパネル」です。その他にも「フィン織のミニタペストリー」など新登場・リニューアルした講座もありますので、ぜひチェックしてくださいね。

冊子をご希望の方は、お問い合わせフォームよりご請求ください。

📍ワークショップ専用アカウント(@kts_workshops
ワークショップのお知らせのほか、開催中の様子はこちらでご紹介しています。こちらもぜひフォロー、♡、シェア、よろしくお願いします。

皆様のお申し込みをお待ちしています。