2025年度川島テキスタイルスクール修了展

会期:2026年2月25日(水)- 3月1日(日)
会場:京都市美術館別館 2階
時間:10:00-17:00 入場無料


2025年度川島テキスタイルスクール修了展を開催します。

タペストリー、インテリアファブリック、服地、着物や帯など、専門コース1年〜3年、技術研修コース、留学生絣コースの学生による個人制作に、マンスリーコースの傘など課題制作を含めた約80点の作品を展示予定です。

川島テキスタイルスクールは、手織りを専門に半世紀以上続く、世界でも稀な学校です。目まぐるしく変化している時代において、手織りを通して自分を見つめ、制作に打ち込んできた学生たちによる、しなやかで独創的な作品が生まれています。

個人制作の作品には、12星座を描いた大型タペストリー、雪景色や木漏れ日のタペストリー、夕暮れの色彩のラグ、桜の絨毯のノッティング、貝の輝きを織り込んだ服地、散歩道をテーマにした絣の着物、鳥の群れの綴帯などがあります。留学生による絣作品も、異文化との出会いを三者三様に織り込み、鮮やかに表現されています。

また、石のインスピレーションをタペストリーで、自分史を格子柄のパネル構成で、日常の記憶を紙糸で織った空間作品で、心模様を捺染絣とダマスク織りのタペストリーで表すなど、織りによるそれぞれの挑戦があります。

制作の背景には、大きな作品をつくりたい、小さな世界観を表したい、完成形が想像できるものより、できるかどうかわからないものに挑むワクワク感、留学経験を通して深く知った自分自身について、学んだ技術を融合させて表現したいという熱意が込められています。

この一年で学んだ技術や、技術によって開かれた表現力、ものづくりの喜び、学生同士の影響力などが有機的に結びつき、かたちある作品群として芽吹きます。

織りの可能性が随所に感じられる作品展です。早春の頃、ぜひご来場ください。

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1973年に開校した川島テキスタイルスクールには、「ライフ・デザイニング」という創立理念があります。それは「一人一人の人生をたのしみながら、ビジョンを追い求め、自由に、個性的に創造しようとする営み」で、30年前のインタビュー記事には、当時の理事長のこんな言葉が残されています。

「織りを通して自分の生きざまをデザインする学校です。工業的ではなく、農業的に。種を蒔き、そして、それをじっくり育てるような〈静かなる持続〉を実践していく」( *木下猛氏(川島テキスタイルスクール元理事長〈故人〉)インタビュー記事より(『KTS』第4号, 1996年) )

その種は半世紀を超えた今、スクールの土壌でしっかりと根づきつつあります。それは、今回の修了展の作品にもつながっています。


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