美山 ちいさな藍美術館見学 本科 山本李江

7月22日に「かやぶきの里」として有名な美山町北村へ行ってきました。

この山に囲まれた小さな集落に、藍染作家の新道弘之さんの工房があります。
工房は「ちいさな藍美術館」として公開されていて、新道さんの藍染工房や作品、
世界中で収集した藍染めの資料を見ることができます。

展示されている資料は作られた国や技術、目的、年代の様々で藍が古くから
世界中の人々に親しまれてきたことが分かりました。

新道さんのお話の中で「小豆3つ分乗る布は捨てない」という言葉が印象に残りました。
私の祖母も端布や着なくなった服を大切に保管し、
それらをつなぎ合わせて敷物を作っていたことを思い出しました。

布は本来、無駄な部分はなく、
いろいろな物に形を変えて生活を支えてくれるものなのに、
私はそれに気付かずに布を無駄にしてきたなと反省しました。

また、藍染めの体験をさせてもらいました。
藍瓶から出したばかりの時は緑がかっていた布が、
空気に触れると徐々に青くなっていく様子に感動しました。

新道さんの作品は現在、神戸ファッション美術館で行われている
『インディゴ物語 藍が奏でる青い世界』で展示されています。
新道さんの作品をぜひ見に行こうと思います。