天秤機実習 本科 渡瀬あゆみ

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9月に入り、天秤機を使った授業があり、マフラーと8種類の組織のサンプルを織りました。
天秤機はいろいろな模様を織ることができますが、
タイアップが複雑で織り出す前の準備が大変でした。
一番驚いたのは、踏み木の高さの調整の細かさです。
機の下に潜り込んでの作業も想像以上につらく、肩や腰が痛くなりました。
早く終わらせたい一心で、いつもより集中できた気がします。

織り出してからの苦労は、緯糸の密度でした。
かなりゆるく織らないと柔らかく仕上がらないと先生から言われていたのですが、
かまちを途中で止める動きは神経を使い、慣れるまで大変でした。
しかしその分どんどん織り進められるので、織り上がりは思ったよりも早かったです。

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○織途中

飛んだ目の修正と、房の始末が終わったら、次は縮絨です。
今回は洗濯機で縮絨を行いました。2〜3分ごとに洗濯機を止め、
様子を見るたびに縮んでいくマフラーを見るのはとても不思議でおもしろかったです。
タオルドライし、乾かすと完成です。ふわりと仕上がったと思います。
寒くなり、このマフラーを巻いて出かけるのが待ち遠しいです。

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○縮絨後