3月9日(水)から始まる「2021年度川島テキスタイルスクール修了展」に向けて、制作が大詰めに入っています。

修了展では、毎年異なる織りの多彩さがあります。全体のテーマを決めず、その年の学生がやりたいことによって趣向が変わる自由度もあります。この一年、学生たちは様々な織りを学ぶなかで、手を動かしながら、自分にしかできないものを探してきました。そして、作りたいものを明確に見つけました。使えるものを作りたいと、身近なものに目を向け、生活空間のなかであったらいいな、から着想。織りを通して、ものに対する意識や、ものを見る目が変わるなかで、身近な視点から作品に広げたのが、今回の特徴です。
作品は、タペストリーやラグ、服地、着物、帯、インテリアファブリック、日傘など。近年のライフスタイルの変化や、人生を見つめ直す時間のなか、この一年、ひたすら織りに没頭し、自分と向き合って、純粋に作りたいもの、やりたいことを見つけていく過程にある学生たちの今が、作品に投影されます。どうぞお楽しみに。
*「2021年度川島テキスタイルスクール修了展」は、3月9日(水)から13日(日)まで、京都市美術館別館1階で開催。10:00-17:00、入場無料。修了展期間中、SNS(instagram/facebook)でも作品を紹介していく予定です。