スクールをつづる

スクールをつづる 1

川島テキスタイルスクール(KTS)をシリーズで紹介していきます。
まずは「スクールをつづる」編として、学校のなりたちから、コースや授業内容など、
創立47年の歩みをたぐり寄せながら、現在のスクールのことを8回にわたりお届けします。

学校のなりたちは?

玄関 1973年
アトリエ 1973年

はじまりは1973年。 (株)川島織物(現・川島織物セルコン)が創業130周年の記念事業として開校しました。
大量生産・大量消費の経済社会の中、人々が生活を見直し、心の豊かさを求めて価値観が変わりゆく時代。

織物はカーテンをはじめとする室内装飾やタオルなどの雑貨、衣類といったように暮らしのそばにあるもの。
身近にある織物なら、暮らしと物との丁寧な関係を結び、さらに織物を通じて国際的な関係をつなぐことができるのではないか。
そんな背景から誕生しました。

鶴屋吉信にて作品展示 専攻科 萩原千春

京都の老舗和菓子店の鶴屋吉信京都本店の一階店舗から二階茶屋•お休み処へと続く階段の踊り場に制作したタペストリーを展示して頂いています。
二階では職人さんが目の前で生菓子を作ってくれ、お抹茶と一緒に食べることが出来ます。
そんな素敵な空間に飾る為のタペストリーを作らせて頂くことになりとても嬉しく思いました。

IMG_8653blog2-1

今回の作品のタイトルは「和敬清寂」で茶道にとても深い関わりのあることばです。
「和」…和合・調和・和楽
「敬」…お互いに敬い合う
「清」…清らかと言う意味ですが、目に見えるだけの清らかさだけでなく、
心の中も清らかであるということ。
「寂」…静寂・閑寂
というように一文字一文字に意味があります。

来店されたお客様に、職人さんが一つ一つ丁寧に心を込めて作ったお菓子を
落ち着いて召し上がって頂けるような空間にしたいという思いからこのテーマで制作をしました。

近くに寄られた際には、是非足を運んでみて下さい。
http://www.turuya.co.jp/tenpo/honten_top.html