今年度の修了展は2015年1月14日(水)~18日(日)まで京都市美術館 別館にて開催します。
本科(1年次)専攻科(2年次)創作科(3年次)技術研修科、留学生の作品を展示致します。
ぜひお越し下さい。
会期・場所共に昨年度と変わっていますので、お間違えないよう足をお運びください。
川島テキスタイルスクール修了展
2015年1月14日(水)-1月18日(日) 9:00-17:00
京都市美術館 別館
入場無料
今年度の修了展は2015年1月14日(水)~18日(日)まで京都市美術館 別館にて開催します。
本科(1年次)専攻科(2年次)創作科(3年次)技術研修科、留学生の作品を展示致します。
ぜひお越し下さい。
会期・場所共に昨年度と変わっていますので、お間違えないよう足をお運びください。
川島テキスタイルスクール修了展
2015年1月14日(水)-1月18日(日) 9:00-17:00
京都市美術館 別館
入場無料
2015年度技術研修コース募集しています。
技術研修コースは、ある程度の織経験を持つ方が
3ヶ月、6ヶ月、1年の期間にテーマを持って、研究と制作を行うコースです。
受講生は大学で染織を学んだ方や改めて専門的に学びたい方等です。
度合いにより個人差がありますので、ご相談下さい。
>>詳しくはこちら
以下は技術研修コースで学ばれた西岡さんのブログをご紹介します。
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2012年10月から1年間 長期技術研修コースにて、着物と帯を制作しました。
「初めての織り10日間」のワークショップを受講し初めて織りにふれ、
経験が浅いという不安と期待をもっての入学でした。
デザインから糸や道具の扱い方、染色、作業工程を一から教えていただきました。
1作品目は縞の着物、2作品目は絣の着物。
そして、それぞれに合わせた帯を制作しました。
特にデザインは、苦労しました。
どのようなものを作りたいのか、表現したいのか、
なかなかまとまらず何度もデザイン画を描き、形にしていきました。
さらに、風合いはどうしたいのか、そのために糸の種類はどれを選ぶのかなど
奥深さに戸惑いました。
技術だけでなく、もののとらえ方や自問自答し考えを深めていくこと、
それを伝えることの難しさを感じ、意味を持って作ることの大切さも学ぶことができました。
そして、ひとつひとつの作業を丁寧に、確実に進めていくことで
きれいなものができるのだと感じながらも、思うようにいかないもどかしさと
徐々に形になっていく楽しさを感じる日々でもありました。
失敗や悩むことも多々ありましたが、先生方にご指導いただき、
またレクチャーや本科、専攻科の学生の様々な作品を目にし、
ものづくりの環境の中で過ごせたことは良い経験となり、充実した1年間でした。
学んだことをもう一度整理し、今後につなげていきたいと思います。
8月開講のワークショップに参加しての声をHARDY辻さん(フランス在住)からいただきました。
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年齢的なこともあるのか、このままでいいのかと迷う日々が続いていた時にこの夏期講習を見つけました。
アパレルに長く従事していても分野が異なるとなかなか原料の専門的知識を得る所まで入り込むことが出来ず、
生地のことを学んでみたいという気持ちをずいぶん長い間胸中に抱えたままにしてきた気がします。
川島テキスタイルスクールは、実はずっと前から行きたかった学校でしたが、さまざまな理由から
海外に暮らすことになり実現させることが難しく、やっとその機会を得ることができました。
生地を自分で作ることができるのなら、そして何かのきっかけになるのであればと、
前知識なく参加した講習でしたが、何もかもが新鮮で、すばらしい先生方とグループのメンバー、
勉強にどっぷりはまれる美しい自然環境に恵まれ、大変に充実した5日間を過ごすことができました。
アトリエの機材の充実さ、本科の学生さん達の真剣な学習態度に影響され、私達講習生も毎晩課題を続けました。
一本一本の横糸を自分の爪でひっかきながら一歩一歩柄を作っていくという、とてつもなく時間も手間もかかるのが
この綴れという技術だと分かり、講習後、生地を見る目が変わりました。あまりの奥の深さに眩暈がしそうですが、
生地というもの、生地を作るということに対する興味がますます沸いてきました。
何度も間違え、何度もやり直しする私を、暖かくサポートくださった先生とグループのメンバーに感謝しています。
またぜひ時間を作り、講習を受けたいと思っています。
9月に入り、天秤機を使った授業があり、マフラーと8種類の組織のサンプルを織りました。
天秤機はいろいろな模様を織ることができますが、
タイアップが複雑で織り出す前の準備が大変でした。
一番驚いたのは、踏み木の高さの調整の細かさです。
機の下に潜り込んでの作業も想像以上につらく、肩や腰が痛くなりました。
早く終わらせたい一心で、いつもより集中できた気がします。
織り出してからの苦労は、緯糸の密度でした。
かなりゆるく織らないと柔らかく仕上がらないと先生から言われていたのですが、
かまちを途中で止める動きは神経を使い、慣れるまで大変でした。
しかしその分どんどん織り進められるので、織り上がりは思ったよりも早かったです。
飛んだ目の修正と、房の始末が終わったら、次は縮絨です。
今回は洗濯機で縮絨を行いました。2〜3分ごとに洗濯機を止め、
様子を見るたびに縮んでいくマフラーを見るのはとても不思議でおもしろかったです。
タオルドライし、乾かすと完成です。ふわりと仕上がったと思います。
寒くなり、このマフラーを巻いて出かけるのが待ち遠しいです。
8月開講のワークショップを受講しての声を藤長さん(神奈川県)からいただきました。
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受講動機は原始機を現在においても使用し「マヤ文明」の宇宙観や自然との調和が、
織られる布の色や紋様に込められていると感じ、私も織ってみたいと思ったからです。
まず機になる道具の二股ロープ作り、丸棒の両端をカッターナイフで削り出すところから始まりました。
基礎編の「バックストラップウィーブ」の整経は木綿糸を8の字に、綾を作りながら糸をかけます。
次に綜絖糸を作っていきます。これが大変重要な役割をしている事を知りました。
綜絖開口、中筒開口を繰り返し緯糸を入れて織っていきます。
木と人間の身体だけでテンションを掛けながら織っていくという
原始機の原理を発見した人類の知恵にとても感動しました。
更にのバックストラップウィーブの道具一式は、風呂敷に包んでどこにでも持ち運びが出来ます。
何と合理的なのでしょうか。
応用編の「イスミキュリパンの二重織」は2色以上の上経糸と下経糸でそれぞれ平織組織をつくります。
格子や花、動物などの紋様を織出す事が出来、表と裏の色は反転します。
皆で先生の実演を拝見させていただいた後個々にテキストを見ながら織り進めます。
修正したりして私は時間が掛かりましたが、京田先生の書かれたテキストは、
1つ1つの工程をわかりやすく解説されているので理解し織る事が出来ました。
また先生はグァテマラの貫頭衣等、沢山のサンプルを持って来てくださり、
手に取って見る事が出来ました。村々で織られた個性豊かな布に驚きました。
改めて日本産地の着物の文化と共に発展してきた染織の事も思い出さずにいられませんでした。
講座の期間中は気付きと発見の連続で、先生はもちろん出会った受講生の皆さんから多くの事を教えていただきとても感謝しております。
右から、美弥(みや)るりかさん、進行役のアナウンサー・添田尚子さん、テキスタイルスクールの講師・表
宝塚歌劇は今年100周年を迎えられました。
100周年を記念して制作されている番組「100年のスピリット」は、日本国内に存在する、
100年以上の時を経てもなお、多くの人々に愛され続けるさまざまなモノをクローズアップし、
その魅力を紹介しています。
その番組の収録で、先日、月組の男役スター・美弥(みや)るりかさんが
川島織物セルコンの本社・市原事業所に来られ、スクールも見学されました。
織り体験もされ、短い時間でしたが、大変丁寧に織られていました。
9月3日より放送予定です。ぜひご覧ください。
チャンネル名:宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」
番組名:『100年のスピリット』#11 ~川島織物セルコンのインテリアファブリック~「美弥るりか」
※番組詳細はこちら↓
http://www.skystage.net/Prgm/Detail/7237.html
初回放送日:2014年9月3日(水)19:30~20:00(※以降、10月にかけて複数回再放送を予定)
視聴方法:「スカパー!」、「ケーブルテレビ」、「光テレビ」のいずれかに加入する必要があります。
6月の21日から約1ヶ月間、綴織の授業を受けました。
私は、「綴織」と言う名前自体を入学してから初めて知り、
はじめはどんな織り技法を使うのか見当もつきませんでした。
綴織は主にタペストリー等を織る織り方で、古くから世界各地にその織り技法が残っています。
日本には10世紀前後に大陸から伝わってきたそうです。
平組織で織られ、爪で掻き寄せながら緯糸を入れていきます。
糸を入れ、櫛で緯糸を詰めることも他の織物にはない技法だと思います。
始めの2週間は基礎を学ぶ為に裏織り、表織りのサンプルを作りました。
裏織りは、糸の始末が容易なこと、織物が汚れないことが強みですが糸が飛んでないか、
きちんと織れているか、経糸の下から毎回確認をしながら織るのが大変でした。
反対に表織りは、織られている面を見ながら織ることが出来ますが、
裏で始末した糸がどのようになっているかを確認することができません。
慣れるまでは何度か糸を解き、やり直しながら2枚のサンプルを完成させました。
そして、残りの2週間でそれらの技法を駆使しながら、
それぞれ「花」を題材に自由制作で縦45cm×横45cmのタペストリーを作りました。
私は7月の制作だったこともあり、早朝の涼しい時間を思い朝顔の花に決めました。
初めにデザインを決め、起こした原画から色の配色や配分を細かく描き込んだ下絵を作ります。
この正確に描き移した下絵を経糸の下に敷き、綴れを織っていきます。
私は朝顔の涼しげなイメージを織りで表現したいと思い、あえて色見を少なく背景も無地にしました。
試織をして色自体はすぐ決まりましたが、実際に織り始めると、花部分の箇所が細かく、
また織り易さを考えデザインを90度横にし、格子側から織り出したので、いざ花の部分に当たると
同時進行で様々な箇所を織らなければならず、1日かけてもなかなか前に進まない日が多かったです。
綴織はいままで学んだ他の織物と違い、下絵を元に徐々に絵が織り造られていく、
出来上がっていくのが目に見えてわかるのが醍醐味の一つだと思いました。
自分の作品が一つの形として完成した時は、とても嬉しかったです。
これから、この綴織の織り実習で学んだことを活かし、
縦2m×横3mの大きな綴織の作品を、グループで制作していきます。
今まで学んだことを活かし、皆で一つのものを作り上げて行くのが今からとても楽しみです。