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アトリエ訪問 本科 清水わかな


先日田中千代子さんのアトリエを訪問しました。アトリエは京都のしょう山周辺で、バス停から山道を歩いて15分かかる静かな森の中にありました。

2階建てのアトリエは色々な所が改造されており、大きな機や整経台、糸のストックや先生の作品が綺麗に収納されていました。作品を見る機会はあっても、作家のアトリエをこうして見せていただく機会は今までになく、皆センスの良いアトリエに溜め息をついていました。

2階へ案内された私たちは先生の過去の代表的な作品を沢山見せていただきました。先生は作品に関して技法等以外は特に多くを語られませんでしたが、私は先生の人柄や思いがとてもよく作品に表れていると思いました。
私が一番印象的だった作品は泥染めで仕上げた作品と、織物を石でこすって表情を出したものでしたが、そのどちらも自然をダイレクトに作品に取り入れていたり、技法がとても自由でそれが先生の印象とピッタリ合ったからだと思います。

今私たちは織物の基本的な技法を勉強しているので型にはまった考え方になりがちですが、田中先生の様に自分の作りたいように作ったり、自分の表現したいものを素直に表現している姿は、新鮮でしたし、「こんなこともありなんだな」と少し安心する気持ちもありました。

先生は簡単そうに制作に関してお話されていましたが、その展示に対する徹底ぶりや作品の保管の仕方など、制作以外の事でも大変な事をきっちりされているとも思いました。作品だけでなく、アトリエを見る事で、また違った視点で学ぶ事が出来たと思います。

武田浪・田中千世子 展 ギャラリー恵風 
10月6日(火)〜10 月18日(日)

田畑喜八賞 織着物「雪解け」 長期技術研修科 石井久子

このたび、日本染織作家協会展に入選し、田畑喜八賞を頂きました。

長い冬が去り、雪解けを告げる春の兆しが訪れる時、懐かしい土が顔を覗かせ、やがて鮮やかな緑が現れる。そんな早春の、ほんのりとした暖かな贈り物を表現しました。
手描き友禅の染匠、田畑喜八さんと初めてお会いした時、優しく声をお掛け頂き、感激致しました。
4月13日迄京都市立美術館別館で開催後、4月16日〜22日大阪のなんば高島屋、5月20日〜25日名古屋市博物館、5月31日〜6月10日迄東京都美術館で順次開催致しますので、ご覧頂ければとても嬉しいです。
捺染絣で次作制作中の本人

手塚愛子氏レクチャー

東京現代美術館で開催中のMOTアニュアル2008「解きほぐす」
2月9日から4月13日
に出品されている手塚氏の大学時代から現在までの作品を見せて
頂きました。絵画についてのしっかりした理論を持たれ、強くて
ひたむきな表現姿勢にとても魅力を感じました。


経糸を引き抜くー五色   織られなかったもの


弛緩する織物

テキスタイルデザイナー本田純子氏レクチャー


9月27日
川島織物セルコンが1998年に立ち上げ、海外でも非常に高い評価を受けているSH(Sumiko Honda)ブランドのデザイナー本田純子氏に原画や企画マップそして現物を見せて頂きながらお話を伺いました。よいモノを作り出すには「何よりも健康であること」「続けること」「日常の何でもないものがヒントになること」そして「忙しくても仕事とは別にプライベートで手織りの時間を持つことで作り手としてのバランスを保つこと」など、学生達にとってとても大切なアドバイスをして下さいました。

ダマスク織り 菊池加代子氏


四条河原町下がるGALLERYGALLERYで、明日15日まで個展をされている菊池加代子氏にダマスク織の作品を見せて頂きながらその技法や歴史について伺いました。中国でシルクの美しい光沢を表現する方法としてサテン(繻子織)が生まれ、さらに空引き機の紋織りがヨーロッパに渡り、ローマ時代にはシリアのダマスカスで盛んに織られ、それが北欧に伝わりダマスク織と呼ばれるようになったそうです。幅いっぱいの柄が自由に出せ、コンピュータージャガード織機に比べ、素材の可能性を工夫でき、織っている時の実感=楽しみが残っていてなかなか魅力的な織物が作れます。菊池氏の作品は、緯糸に金属棒や和紙を使い、シルク、リネン、コットン等の糸にもこだわりのある現代的なダマスク織です。ダマスク織り機がなくてもできる方法も教えて頂き、学生ばかりでなくktsスタッフもとても学ぶ事の多い一日でした。

脇阪克二氏レクチャー 「BE YOURSELF」

sousou  のテキスタイルデザイナー脇阪克二氏に、フィンランド・マリメッコでのデザイナーとしての始まりからNYのジャック・ラーセン時代そして日本での現在のお仕事について、お話頂きました。実際に、触って、見て、モノを生み出す心から手捺染と機械捺染の違いや’70年代と現在の染料の発色の違い等の技術面まで、たくさんのヒント頂く事ができました。
10代から50代までさまざまな学生からの質問に丁寧に答えて下さり、各自のポートフォリオについても、プロとしての的確で厳しいけれど前向きになれるアドバイスをして頂きました。
奥様といつもご一緒で、お二人の白黒とベージュのコーディネートも爽やかでキリリとしていて、いつお会いしても気持ちいい「惹かれるカップル」です。
レクチャー5月29日火曜日に開催しました。

2006年京都府美術工芸新鋭選抜展で卒業生が最優秀賞受賞

2月11日から26日まで京都文化博物館で開催する2006年京都府美術工芸新鋭選抜展 〜新しい波〜 で修了生の吉本直子さんが300枚の古着の白いシャツを素材にした「白の棺」を発表、美術部門(ミクストメディア)で最優秀賞を受賞しました。
一枚一枚の白いシャツに込められた個々の生の痕跡と死に至る結びつきを作品のコンセプトとしたものです。他に同じく修了生の島崎政美さんの作品「pony」が工芸部門(染織)に入選しまた。