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展覧会のお知らせ:野田凉美 個展

当スクールアドバイザーの野田先生の展覧会です。

野田凉美 | 昭和について
2022年6月25日(土)〜7月10日(日)*木曜休み
12:00-19:00(最終日は17:00まで)
GALLERYGALLERY

レトロラベルワークショップ
7月7日(木)13:00-14:20/14:30-15:50
子どもの本専門店 メリーゴーランドKYOTO

suzuminoda.com

展覧会のお知らせ:「ART & LIFE Ⅴ 」-芸術と生活-

当スクール講師、林塔子先生の展覧会です。

「ART & LIFE Ⅴ 」-芸術と生活-
井出照子(陶)・藤野さち子(陶)・林玖瞠(漆)・伊藤尚子(漆)・大河内久子(金属)・田中千絵(金属)・山本佳子(ガラス)・井川彩子(ガラス)・上田恭子(ファイバー)・ 林塔子(ファイバー)

2022年6月7日(火)〜6月12日(日)
11:00-17:00
和中庵
展覧会詳細

展覧会のお知らせ:石崎朝子 奈良平宣子 二人展 

2005年まで当スクールディレクターを務めた石崎先生の展覧会です。

石崎朝子 奈良平宣子 二人展 
-布・心音-
2022年6月4日(土)〜12日(日)*6日(月)は休廊
Gallery Daimon
11:00-18:00(最終日は17:00まで)

”布に命の鼓動を与えたい
日常生活にある様々なテキスタイルが
目に見えぬエネルギーを形にしている
風を孕むカーテン 漁群を追う漁網 人体を包んでいたシーツ”

旅するタペストリー

修了展で好評だった綴織タペストリー2作品が、日本新工芸家連盟主催特別企画「第5回学生選抜展」に出品され、5月に東京、6月に京都をめぐります。

この綴織タペストリー制作は、例年専門コース1年目の学生がグループで取り組むプロジェクトです。飾る場所に合わせてテーマを決めてデザインし、大きなサイズで織り上げます。制作にあたっては(株)川島織物セルコンの各現場の専門家による講義を受けて技術を学び、スクール講師のアドバイスのもとで学生ならではの発想力を生かして織り表現を追求しています。

「こえ」2022
「おかえり」2022

今回の出品作品は「こえ」と「おかえり」というタイトルの2作で、(株)川島織物セルコン本社内と、スクールの寮の玄関への展示を想定して制作しています。「こえ」は、併設の川島織物文化館から本社本館に入るスペースを、静けさから賑わいへ切り替わる場所として捉え、声と時間の抽象的なデザインに落とし込んだ一作。「おかえり」は、窓のユニークさや光のニュアンスに注力し、学生自身が普段校舎を使っている実感をもとに温もりを大切にした作品です。

この2作品は秋になると、それぞれの場所に納品される予定です。3月の修了展を経て初夏の選抜展へ、いわば旅をしているタペストリー。旅路は続きます。お近くの方、どうぞお運びください。

第5回「学生選抜展」は第44回「日本新工芸展」の巡回展に伴って全国三都市で開かれ、タペストリー2点はそのうち東京と京都で展示予定です。

また、2020年専攻科修了生の陳 湘璇さんの作品「Permanent」が、同じく第44回「日本新工芸展」に入選しました。併せてご覧ください。

東京本展:5月18日(水)〜29日(日)国立新美術館
近畿展:6月28日(火)〜7月3日(日)京都市京セラ美術館
日本新工芸家連盟

2021年度修了展ご来場のお礼・春期休暇のお知らせ

2021年度修了展(3月9日-13日)が無事に終わりました。会期中の様子や作品についてはinstagramfacebookでご覧いただけます。多くの方々にご来場いただき、ありがとうございました。

尚、誠に勝手ながら下記の期間におきまして春期休暇とさせていただきます。

春期休暇:2022年3月25日(金)-27日(日)
棚卸し作業のため出荷業務停止:2022年3月29日(火)-3月31(木)

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

【重要】3月ワークショップ講座中止のお知らせ

2022年3月4日

新型コロナウィルスの全国的な感染拡大と京都府の「まん延防止等重点措置」延長要請に伴い受講者皆様の安全第一を優先させて頂き3月開催の下記ワークショップについては中止させて頂きます。

—対象講座(3.1決定、受講者連絡済)—————————————
天然染色データ作成 絹     2022年3月8日(火)-9日(水)
天然染色データ作成 綿     2022年3月10日(木)-11日(金)
——————————————————————————————

下記ワークショップにつきましては、最小開講人数に達しなかった為、
中止となっております。
—対象講座—————————————————————————
組織応用      2022年3月7日(月)-3月11日(金)
——————————————————————————————

なお、今後スケジュール変更は決定次第お知らせさせて頂きます。
最新状況はホームページにてお知らせいたしますので、ご確認ください。→ワークショップ一覧ページ

参加者の皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご理解頂きます様お願い致します。

【新刊紹介!】『野田凉美作品集 HINTS FOR ART』(青幻舎)

 当スクールの野田凉美アドバイザーが作品集を刊行しました。1980年代より京都を拠点に制作活動をし、国内外で作品を発表し続けている野田さんの集大成の一冊です。

 内容はおもに、これまでの展示作品がコンセプトとともに紹介されていますが、時系列ではない流れの構成で、どこから開いても自由に読め、テーマや素材の独自性などいろんな視点から好奇心をかきたてられます。また、180度開いて見ることができる装丁の工夫や、紙の質感、色合い、巻末の作品写真付き年表「TIME TRAVEL 1973-2021」のデザインも魅力的です。

 本に収録された作品も言葉もすべて日々の営みとつながっていて、それはスクールでの野田さんの姿勢にも通じているように思います。当スクールで野田さんは2006年から11年間ディレクターを務め、現在はアドバイザーとして関わっています。織りだけではない多様な視点のテキスタイルの講義に、学生たちは刺激を受けています。スクール講師たちも野田さんの教え子が多く、日々も制作も生き方もひとつながりの野田さんのあり方や、素材に対する探究心を側で見て、ワクワクする気持ちや熱量の大切さを学んできました。

 野田さんは本のなかで「私が50年近く布や糸を素材にして美術に関わってきたのは、その都度、自身の生き方や立ち位置を確かめる行為であった」と書いています。その自身を「確かめる」感覚は、読む側もそうで、不確かな現代を生きる日々のなかで、扉を開けば作品と出会え、自分と向き合う時間が生まれる。ページを開くたびに、ときめく何かがあり、刺さる何かがあり、生きる力につながる何かが発見できる。そんなふうに胸に響く一冊です。

『野田凉美作品集 HINTS FOR ART』(青幻舎のページ) 

・作品集ができるまでのプロセスも、自身のウェブサイトで紹介されています。Suzumi Nodaホームページ