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【重要】3月ワークショップ講座中止のお知らせ

2022年3月4日

新型コロナウィルスの全国的な感染拡大と京都府の「まん延防止等重点措置」延長要請に伴い受講者皆様の安全第一を優先させて頂き3月開催の下記ワークショップについては中止させて頂きます。

—対象講座(3.1決定、受講者連絡済)—————————————
天然染色データ作成 絹     2022年3月8日(火)-9日(水)
天然染色データ作成 綿     2022年3月10日(木)-11日(金)
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下記ワークショップにつきましては、最小開講人数に達しなかった為、
中止となっております。
—対象講座—————————————————————————
組織応用      2022年3月7日(月)-3月11日(金)
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なお、今後スケジュール変更は決定次第お知らせさせて頂きます。
最新状況はホームページにてお知らせいたしますので、ご確認ください。→ワークショップ一覧ページ

参加者の皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご理解頂きます様お願い致します。

【新刊紹介!】『野田凉美作品集 HINTS FOR ART』(青幻舎)

 当スクールの野田凉美アドバイザーが作品集を刊行しました。1980年代より京都を拠点に制作活動をし、国内外で作品を発表し続けている野田さんの集大成の一冊です。

 内容はおもに、これまでの展示作品がコンセプトとともに紹介されていますが、時系列ではない流れの構成で、どこから開いても自由に読め、テーマや素材の独自性などいろんな視点から好奇心をかきたてられます。また、180度開いて見ることができる装丁の工夫や、紙の質感、色合い、巻末の作品写真付き年表「TIME TRAVEL 1973-2021」のデザインも魅力的です。

 本に収録された作品も言葉もすべて日々の営みとつながっていて、それはスクールでの野田さんの姿勢にも通じているように思います。当スクールで野田さんは2006年から11年間ディレクターを務め、現在はアドバイザーとして関わっています。織りだけではない多様な視点のテキスタイルの講義に、学生たちは刺激を受けています。スクール講師たちも野田さんの教え子が多く、日々も制作も生き方もひとつながりの野田さんのあり方や、素材に対する探究心を側で見て、ワクワクする気持ちや熱量の大切さを学んできました。

 野田さんは本のなかで「私が50年近く布や糸を素材にして美術に関わってきたのは、その都度、自身の生き方や立ち位置を確かめる行為であった」と書いています。その自身を「確かめる」感覚は、読む側もそうで、不確かな現代を生きる日々のなかで、扉を開けば作品と出会え、自分と向き合う時間が生まれる。ページを開くたびに、ときめく何かがあり、刺さる何かがあり、生きる力につながる何かが発見できる。そんなふうに胸に響く一冊です。

『野田凉美作品集 HINTS FOR ART』(青幻舎のページ) 

・作品集ができるまでのプロセスも、自身のウェブサイトで紹介されています。Suzumi Nodaホームページ 

修了展に向けてラストスパート

3月9日(水)から始まる「2021年度川島テキスタイルスクール修了展」に向けて、制作が大詰めに入っています。

修了展では、毎年異なる織りの多彩さがあります。全体のテーマを決めず、その年の学生がやりたいことによって趣向が変わる自由度もあります。この一年、学生たちは様々な織りを学ぶなかで、手を動かしながら、自分にしかできないものを探してきました。そして、作りたいものを明確に見つけました。使えるものを作りたいと、身近なものに目を向け、生活空間のなかであったらいいな、から着想。織りを通して、ものに対する意識や、ものを見る目が変わるなかで、身近な視点から作品に広げたのが、今回の特徴です。

作品は、タペストリーやラグ、服地、着物、帯、インテリアファブリック、日傘など。近年のライフスタイルの変化や、人生を見つめ直す時間のなか、この一年、ひたすら織りに没頭し、自分と向き合って、純粋に作りたいもの、やりたいことを見つけていく過程にある学生たちの今が、作品に投影されます。どうぞお楽しみに。

*「2021年度川島テキスタイルスクール修了展」は、3月9日(水)から13日(日)まで、京都市美術館別館1階で開催。10:00-17:00、入場無料。修了展期間中、SNS(instagram/facebook)でも作品を紹介していく予定です。

追加ワークショップ情報「ラナセット染料の染色データ作成」

*参考画像

2022年度ワークショップの申し込み受付が始まっています。すでにキャンセル待ちの人気講座もあります。パンフレットには載っていませんが、このほど新たな試みとして、ラナセット染料を使った染色データ作成のワークショップ講座を追加することになりました。

ラナセット染料は、羊毛用として開発された染料です。主に原毛を染めるのに適しており、堅牢度も優れています。今回はウール糸を使って、約100色のデータサンプルを作成します。(染色サンプル数は参加人数により増減します。)ラナセット染料を使ったデータを作りたい人におすすめの講座です。

🔶 2022年3月1日(火) 9:00よりホームページ内ワークショップページにて講座ページ公開、申し込み受付を開始いたします!開始前のお申し込みは受付できませんのでご了承ください。

日程:2022年5月30日(月)-31日(火)
時間:9:00-16:00
受講料:33,000円(税込)
定員:8名(最小開講人数3名)


2022年度ワークショップのスケジュールや申し込みの詳細はこちら

4月スタート「ウィークエンドクラス 暮らしの織り」応募受付中!(3月10日締切)

昨年に新設した注目のクラス、2022年度も開講します。ストールやタオル、日傘など暮らしの「ものづくり」を通して、織りの基礎から応用までを学べます。初年度の受講者は「はじめての織り」ワークショップを経て来た方、自宅に機があってスキルアップしたい方、かつて染めを学んで織りを基本からきちんと身に付けたい方など。終盤の今は修了展に向けて、オリジナルデザインの日傘の制作に励んでいます。1年近くにわたって学んできた感想を語ってもらいました。学ぶほどにできることが増えて、もっと学びたくなる。受講者の皆さんは、そんな意欲に満ちていました。

皆が口を揃えて言っていたのが、初めから系統立てて「織りの基礎を広く知れた」ということ。それは、ワークショップほど短期集中ではなく「じっくりと、少人数で」進行するスケジュールだから。そして、機がけから自ら行って機そのものに馴染み、「使えるものを作る」プロセスを一から学べるからこその手応えです。各課題では自ら色を選び、糸染めをし、デザインを考えます。

「初心者でも本人の技量に合わせて、やりたいことに柔軟に対応してもらえました。先生が聞きやすい方なので、困った時でも都度アドバイスを受けられてよかったです」。「大学時代に染めを専攻して、織りは自分に向いていないと思い込んでいました。ですが丁寧に教えてもらい、織りが楽しくなって、今はやりたいことがたくさん! 洋機と和機の両方を使えるのもよかった。いずれ着物が織れるようになりたいです」。「課題を通して、いろんな技術を教わりました。本を読むだけでは理解できなかったことが、わかるようになって嬉しい。2年目は習った技術をかけあわせて、自分でデザインしたラグを作りたいです」

2022年度は、月1〜2回、金・土曜連日で、集中して学べるスケジュールを用意しました。2年目はスキルアップクラスとして、同じペースで通学しながら、学んだことを生かして作品制作をする道もあります。今の生活スタイルを変えないで、無理のないペースで学べるのも特長。織りの基礎力を身につけたい人、デザインからやってみたい人、暮らしに使える、ものづくりをしたい人などにぴったり。新年度に向けて、踏み出してみませんか?

コース、応募の詳細はこちら。応募はお早めに!

ワークショップ受講規約改訂のお知らせ

ワークショップ受講規約の一部を次のように改訂いたします。
なお、2022年2月1日改訂とし、4月1日以降開催のワークショップより適用いたします。

改訂前(旧版)
第4条 (決済方法)
「本講座の受講料金の決済方法は、当社指定口座への銀行振込、又はメールリンク型決済とし、受講者は当社発行の請求書または支払い方法に関するメールもしくは書面の案内によって期限内にお支払い手続きをするものとする。」

改訂後(新版)
第4条 (決済方法)
本講座の受講料金の決済方法は、当社指定の方法(当社ワークショップパンフレット・ウェブサイトに掲載)とし、受講者は当社発行の請求書または支払い方法に関するメールもしくは書面の案内によって期限内にお支払い手続きをするものとする。 」

2022年1月31日