作成者別アーカイブ: admin

【最新】ワークショップ受講者の皆様へ 新型コロナウイルス感染拡大防止ご協力のお願い

 川島テキスタイルスクールをご利用いただき、誠にありがとうございます。

 受講者の皆様・学生・スタッフの安全健康を最優先に、当スクールでは感染防止対策として以下の[当スクールの感染防止対策] を行っております。皆様におかれましても、下記[受講者の皆様へお願い] にご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

[当スクールの感染防止対策] 

  • スクール利用者・スタッフ全員のマスク着用、毎朝の検温等体調確認
  • 消毒アルコールの各所設置
  • 教室・食堂などの換気の徹底(窓開放)
  • 使用備品の除菌作業
  • 食堂座席にアクリル板を設置
  • 食事前の手洗い・消毒の励行及び黙食のご協力お願い
  • 講師の体調不良時の講座の中止(途中終了)

[受講者の皆様へお願い] 

受講の前に
 ご本人(または同居ご家族)に、下記の症状が見られる場合は、受講をお控えください。

  • 発熱(37.5℃以上〈一つの目安、平常時の体温に比べて発熱が続く場合〉)、息苦しさ、強いだるさ(倦怠感)、咳、くしゃみ、喉の痛み、鼻水、味覚・臭覚異常などの症状がある方。
  • 新型コロナウイルス感染の可能性がある方と接触された覚えのある方。

受講期間中

  • マスクの常時着用をお願いいたします。 
  • 登校時および帰宅時に十分な手洗い消毒、うがいをお願いいたします。
  • 毎朝、講座開始前に検温と体調確認を行い、事務所にご報告をお願いします。(体温計を事務所前に設置しております。)
  • 大きな声での会話はご遠慮いただき、講座終了後は速やかなご帰宅をお願いいたします。
  • 下記のいずれかに該当する場合は、すぐにお知らせください。ご体調に不安のある方は、受講を辞退(途中辞退)していただく事がありますので、ご了承ください。

   ◦発熱(37.5℃以上〈一つの目安、平常時の体温に比べて発熱が続く場合〉)、
    咳、くしゃみ、喉の痛み、鼻水、味覚・臭覚異常などの症状がある場合(花粉症は除く)。
   ◦息苦しさや強いだるさ、高熱などの強い症状のいずれかがある場合。
   ◦高齢者など重症化しやすい人で発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合。
   ◦上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合。


関連情報はホームページにて随時お知らせしています。→情報まとめはこちら

何卒ご理解とご協力を賜りますよう、お願いいたします。

【重要】1月ワークショップ講座開催中止のお知らせ

2022年1月17日

新型コロナウィルスの全国的な感染拡大に伴い受講者皆様の安全第一を優先させて頂き1月開催の下記ワークショップについては中止させて頂きます。

—対象講座(1.14決定、受講者連絡済)—————————————
はじめての織り 10日間       2022年1月18日(火)-28日(金)
二部式帯で楽しむ「和の装い」   2022年1月21日(金)-22日(土)
——————————————————————————————

なお、今後スケジュール変更は決定次第お知らせさせて頂きます。
最新状況はホームページにてお知らせいたしますので、ご確認ください。→ワークショップ一覧ページ

参加者の皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご理解頂きます様お願い致します。

糸見本販売開始

本日より糸見本の販売をはじめます!糸見本は各ケース限定100個のため、HPよりお早めにご注文ください。

糸ごとにカードに結びつけてあり、手触りなどの特徴がわかりやすくなりました。また、一枚ずつ広げて色合わせをすることができます。

・ウール染色糸(80色)
・綿染色糸(63色)
・綿、ウール、絹、麻、その他生地糸(60種)

各ケース1000円(税込)送料別途*
*通常の販売糸とは別発送になりますのでご注意ください。
配送・配送料についてはこちら

詳細はこちら
糸・糸見本のご注文は糸・機料品注文フォームからお願いいたします。
2022.1.13価格改定致しました。

月1〜2回、集中して学べる「ウィークエンドクラス 暮らしの織り」開講!

2022年4月「ウィークエンドクラス」を開講いたします。織りを始めたい方が、週末にかけて学べるクラスです。2022年度は月1〜2回、金・土曜、連日で集中して学べるスケジュールを用意しました。

織りの基礎から応用までスキルアップできるカリキュラムです。初めに手織りの工程や織り機の仕組み、織物知識の基本を学びます。織りの基本を学んだ後は、ガラ紡のタオル、シルクのストール、オリジナルデザインの日傘を作ります。作品を作ることを通して、ていねいな手仕事とセンスを学ぶことができます。

期間 2022年4月15日(金) 〜 2023年2月4日(土)
※授業は金・土曜に2日連続で実施。

回数 全27回
時間 10:00 〜 16:00
定員 5名 (先着順ではありません。申込締切後に選考を行います)
出願締切 2022年3月10日(金)
講師 仁保文佳

※ 27回全ての授業への出席が必須です。
※ ウィークエンドクラスはウェブ出願のみとなっています。

その他詳細はウィークエンドクラスのページでご確認下さい。

皆様のご応募をお待ちしています。

冬期休暇のお知らせ

誠に勝手ながら下記の期間におきまして冬期休暇とさせていただきます。

冬期休暇:2021年12月25日(土)-2022年1月5日(水)
冬期休業前出荷分の受付最終日:2021年12月22日(水)
商品最終出荷日:2021年12月23日(木) 

※在庫状況により、最終出荷日までに商品が発送できない場合があります。

なお、期間中のご注文およびお問い合わせはメールでお願い致します。期間中にいただきましたご注文、及びお問い合わせにつきましては、2022年1月6日(木)以降に順次対応させていただきます。

ご迷惑をお掛け致しますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

糸見本プレゼント企画!

川島テキスタイルスクールでは手織り用の糸を取り扱っています。2022年1月13日(木)より糸見本の販売を開始します。(事前予約はできないので、どうぞ販売開始のお知らせをお待ちください。)

以下の3セットを販売します:
・ウール染色糸(80色)
・綿染色糸(63色)
・綿、ウール、絹、麻、その他生地糸(60種)

各ケース1000円(税込)送料別途

また、販売開始を記念し、instagramアカウント@kawashimatextileschoolで、プレゼント企画を開催しています。(2021年12月17日(金)〜2021年12月20日(月) 日本時間17:00)皆様のご応募お待ちしています。

詳細はこちら↓

修了生を訪ねて:布づくりからの洋服づくり「のの」長友宏江さん

川島テキスタイルスクール(KTS)の専門コースでは、年に一度、織りを仕事にしている修了生による授業を行っています。2000年度に専攻科を修了した長友宏江さんは、10年に「のの(nono)」というオリジナルブランドを立ち上げ、布をつくり、洋服や鞄、小物の企画、デザイン、製作、販売までを手がけている方です。校外学習として、長友さんのアトリエ兼ショールームを訪ねました。そこで学生の頃の作品や、今実際に販売している洋服や布小物、生地サンプルなどを見せてもらいながら、これまでの学びや仕事の経験を、どう製品づくりに生かしていったのかなど、お話を伺いました。

◆拠点も人生も、DIY精神で

長友さんは2021年2月、それまでの10年間ショールームを運営していた場所を離れて、同じ京都市内の一軒家に新たな拠点を立ち上げたばかり。案内してもらった2階のショールームはアットホームな雰囲気で、壁塗りや床張りなどのリフォームは自ら行ったそうです。その自分でやるというDIY精神は、ご自身の人生にも通じていて、「学生時代に取り組んだことが、今に至るまでずっとつながっているんです」と、長友さんはにこやかに話し始めます。

子どもの頃からつくるのが好きだったという長友さんは、「洋服を仕立てる仕事がしたい」と、まずは服飾の大学へ進学しました。そして「自分でつくった布で仕立てたい」という強い思いのもと、卒業後に家庭科の講師をしてお金を貯めて、KTSに入学。織りと染めの基礎を学んで、自分が純粋に魅かれるものを探し求めた先にステッチの面白さに目覚め、2年目の専攻科では、あえて織りをやらずに、ひたすらステッチの作品づくりに取り組んだと言います。当時身につけた独自のステッチ使いは、現在もカバンや帽子などの製品づくりで生かされています。

綴織の緞帳製織の仕事を経て、その後、母校の大学で助手として勤めながら大学院へ進学。「多重織りの洋服をつくりたい」、構造や質感など「テーマを決めて織る」という目標を持ち、洋服制作を行ったそうです。多重織りの洋服づくりは今も続けていて、学んだことを製品に応用するのに、素材やストレッチの強度、形を変えるなどして、着心地を良くするための工夫をしています。

◆一人でも続けていく

次に求めたのは、編みの仕事。卒業後は生地から企画・デザインして洋服をつくるジャージ製造会社に就職しました。そこで使っていたのは丸編み機という、丸く筒状に生地を編むニットの機械で、中が見えない編み機の仕組みを理解するために、「部品を外し、分解した状態で各パーツをスケッチして、頭に叩き込んでいました」と。そう当時の経験を語る長友さんは、どこか楽しそう。機能や仕組みが細かく記されたページを「結構面白いです」と言って見せてくれました。「針が通る道があり、どこに引っ掛けて編んでいくか、どこで糸を上げ下げするのか。織りも同じですよね。仕組みを知らないと、うまく使いこなすことができないと思うので」

「のの」の製品には、手織りの他に、編み地のものも多く、なかには当時の勤務先で培った技術を自ら展開させたものもあります。長友さんは一枚のショールを見せて、端っこを縫わない工夫を説明。それは勤めていた会社で自ら編み出した方法だそうですが、その後、会社は倒産。しかし、そこであきらめないのが長友さん。「じゃあ、私やろうかな」と、一人でも続けていったそうです。当時、勤務が終わってから夜な夜な取り組んでいたという、たくさんのサンプルづくりも、現在の製品づくりに生かされています。

◆好きなことを続けるために、補う何かを持つ

いま、独立して10年。ショールームに並んでいる製品は、長友さんがこれまで学びや経験を糧にして、幅を広げてきた賜物なのでしょう。オリジナルな魅力にあふれた製品の数々には、長友さんの静かな情熱が込められています。

「ただ単に好きなことをして暮らしたいという、わがままなやつなんです」。そう穏やかに笑う長友さんですが、「安定はしない」という現実も伝えます。とくに、ここ2年近く続いているコロナ下で、展覧会などのイベントが軒並みキャンセルになっている状況。そこで「一つの道だけじゃなく、それを補う何かを持っておく」と再確認したそうです。「私の場合は家庭科の免許を取ったのも、大学院に行ったのも、教える仕事で生活を安定させるためでもありました」。それが、好きなことを続けていくための道、と。

その上で長友さんは、「やりたいことはやった方がいいかな。やらないでいると、たぶん後悔すると思うんです」と、まっすぐに語ります。「大変な状況でも、いろいろ考えればできちゃうもんなんで。あの時、コロナで大変だったからあきらめたというよりは、大変でも、やったって思う方が力になる」

いま、スクールで学んでいる学生たちも、それぞれに昨年からの大きな変化で自分を見つめ直して、やっぱり手織りを学びたい、続けていきたい、という思いで日々、制作に励んでいます。だからこそ、いま、長友さん自身の実感から語られたことは、ストレートに胸に響いたことでしょう。最後に長友さんは、こうエールを送りました。「大変な時期を乗り越えた自分というのが、後々すごく力になると思うので突き進んで。私も突き進みます!」

◆  長友さんにとって織りとは? 「楽しみなこと」

何もないところから、何を自分が選ぶかで形にしていける。織りにしても編みにしても同じですが、縫製など自分が手を加える範囲が狭い状態で洋服になり、織ったまま、編んだままで着られる。そうやってゼロから100まで、すべて自分でやる楽しみがあります。出来上がりを想像する楽しみもあって、想像を超えたものができたりもする。それが面白いです。

〈長友宏江さんプロフィール〉

ながとも・ひろえ/杉野女子大学(現・杉野服飾大学)卒業。家庭科の講師を経て、川島テキスタイルスクールで学ぶ。2000年、専攻科を修了し、織物会社で綴織の緞帳製織に携わる。東京に戻り、母校の大学で助手をしながら多摩美術大学大学院美術研究科へ進学。卒業後、ジャージ製造会社に就職し、ジャージ生地のデザイン・企画・製造を担当。07年から10年まで、atelier KUSHGULに参加。10年10月に「のの」を開業。

website: nono
instagram: @nono_2010.10